ク-の世界
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ク-の世界 / 感想・レビュー
鷹図
主人公の林麗寧(はやし・れねい)は、中学校の入学式の前夜から「続き夢」を見始める。夢の世界で、幼なじみにそっくりのキョム、そしてれねいの死んだはずの兄(そっくりの)クーと出会う。三人はクーの世界で「れねいの家」を探す旅に出るが…というお話し。書き込まれた作画は宮崎駿とルネ・ラルーの中間のようで、奇想の世界に不思議な郷愁を覚える。クーの世界=死者の世界という図式は安易に思ったが、多様に解釈可能な物事・人物(続編でクーは「空」、キョムは「虚無」と明かされる)の表徴や意匠は、まるで不思議の国のアリスのよう。
2011/02/15
龍國竣/リュウゴク
幻想的な作品。目が覚めたらあちらの世界にいて、こちらの世界のことも覚えている。すると、あちらも夢ではなくもう一つの現実なのかも。でも、どこにいたって私は私。魅力的なキャラクターたち。死者の世界と夢と現実とが交じりあって、できあがるのは、ここ。
2011/08/20
shiki
大好きだった亡兄と夢の中で再会し、再生する話だけど、一筋縄ではいかない。自分にとっては、優しくて最高の兄だったと思っていたのに、現実ではだらしなくて適当な男だったりする。主人公が夢と現実を行き来しながら、次第に立ち直っていく姿が微笑ましかった。
2010/10/03
Pi
小田先生の作品に出会った、最初の一冊。最初は読みづらいなぁ、と思っていたけど、何時の間にか引きこまれていました。
ぶち ぶちこ
ひとの感覚の本質に触れるような不思議な読後感
2013/03/02
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