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春いちばん(賀川豊彦の妻 ハルのはるかな旅路)

春いちばん(賀川豊彦の妻 ハルのはるかな旅路)

春いちばん(賀川豊彦の妻 ハルのはるかな旅路)

作家
玉岡かおる
出版社
家の光協会
発売日
2022-10-19
ISBN
9784259547790
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春いちばん(賀川豊彦の妻 ハルのはるかな旅路) / 感想・レビュー

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trazom

賀川豊彦さんは日本人の誇りだと思う。そんな賀川さんの妻ハルとはどんな人か、興味深く読んだ。貧家で育ち、学校での虐め、厳しい女中生活や女工としての苦労に満ちた前半生を知る。結婚後も、恵まれない人たちへの愛情や労働運動・農民運動に没入し、海外や全国を飛び回る賀川にとって、自分は一体何なのかと悩む。賀川が自伝で「自分の活動を手伝うには地味な女工の方がよかろうと思って妻にした」と記述したことへの寂しさでもある。そんな葛藤を乗り越え、賀川への献身を貫き、自らも社会活動家として成長してゆくハルの健気さに心打たれる。

2022/12/18

ゆみねこ

全く存じ上げないご夫妻のことでした。キリスト教関係者ならば良く知られているのかな?貧しい家に生まれたハルは、印刷会社の女工として働いている23歳の時、路傍で伝道をする青年・賀川豊彦に出会い信仰の道へ。明治・大正から昭和の貧困に喘ぐ人々に救いの手を差しのべ支え続けた夫妻。玉岡さんのこの時代を描いた著作は読み応えがある。

2023/01/29

えも

賀川豊彦の妻、ハルの評伝文学。そして、ハルの歩みそのものが、翻って賀川豊彦の歩みを伝えている▼それにしてもオビに「賀川豊彦を知らぬ者はいないが、その妻ハルについて知る者は少ない」とあるが、さすがは農協系雑誌「家の光」に連載されてただけのことはある▼実際には、賀川豊彦を知らない人は結構いると思うよ。

2022/12/03

フーミン

賀川豊彦さんに寄り添って献身的に世の平和のために奔走した春さん。二人の生涯をかけた激動の人生。賀川豊彦さんは日本人の誇りです。その生涯を玉岡さんの伝記小説として残したことに感動しました。力作です。

2023/03/06

toshi

賀川豊彦(って誰?)の妻ハルの伝記。 実際にそうだったのかもしれないけれど、豊彦は聖人君主だしハルも豊彦にどこまでの尽くしながらも自らも活動する超人のように描かれていて、ちょっと違和感がある。 登場人物の多くがあまりに現実離れしているので子供向けの漫画を読んでいるような気分になる。 まあ、本当にすごい人だったんだろうけど・・。 紀和が亡くなる場面が一番悲しかった。。

2022/12/05

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