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合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選 17)

合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選 17)

合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選 17)

作家
レイモンドF.ジョーンズ
山田卓司
Raymond F.Jones
半田倹一
出版社
岩崎書店
発売日
2004-10-01
ISBN
9784265951376
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合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選 17) / 感想・レビュー

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鱒子

図書館本。姓は怪物、名はゴセシケ。非業の死を遂げた科学者が死後に作り上げたのは、ぞっとするほど気持ちの悪い怪物でした。ーーいやいや、ゴセシケかわいいですよ!がんばれゴセシケ!!って応援したくなるSF作品。子供の頃のわたしなら受け入れ難いエンディングですが、今のわたしはこの話を愛おしく思います。

2019/10/14

☆よいこ

生物学者のジョンは新婚旅行中に事故にあい、死んだ。目が覚めると、脳だけになって意識はあるが動けない状態だった。優秀な脳を集め、人工頭脳として働かせる世界。もし脳に意識があり、奴隷のように労働させられているとしたら…。人工頭脳センターの秘密に気づいたデミング博士は殺されてしまった。ジョンは生前の研究を活かして合成生物ゴセシケを作り、逆襲を企てる。▽[合成神経細胞群塊=ゴセシケ]元題「サイバネティック・ブレインズ」1950年に発表された作品を小中学生向けにしたもの。SFを児童用に直すのって大変だ。面白かった。

2019/08/18

oldman獺祭魚翁

図書館本 ビブリオバトルで紹介されて読んでみた。内容は人間の脳を利用した人工頭脳。コンピューターを遥かに凌ぐ能力を持ちアメリカを維持していくのに利用されている。だがソコには恐ろしい秘密が有った。…著者の有名な長編だそうだが、不勉強で初読み。内容はジュヴィナルとは思えない暗いストーリーと不気味なガジェット(合成怪獣ゴシシケ)のおかげで、もし子供時代に読んだらかなり強烈な記憶になるんじゃないかと思う。半世紀以上前の作品だがわりと古さは感じない。何となく昔の雑誌の付録だった小型本を思い出した。

2017/06/03

植田 和昭

小4の時に図書館で借りて読んでトラウマになった作品。ゴセシケのデザインが不気味です。現在でも生命を作り出すことはできていないが、合成脳が集まれば生命さえも生み出せるという。いささか人間の脳を買いかぶったもので、スーパーコンピューターでも実現できていない。人間の脳の能力は限られたものなので、必ず人工知能の方が上をいく時代が来るはずだ。そのときの人間の立ち位置はどうなるのだろか?エンデイングの設定は、読むものを考えさせる。今から70年前とは思えない先見性のとんだ書。

2020/10/21

ソルト佐藤

のっけから主人公が冒頭から殺される。奥さんも殺される。にもかかわらず、意識はあるようだ。最後に見た黄色い車に乗った男の姿が頭に浮かぶ……。と、言う冒頭だと、黄色い車の男を追う復讐サスペンスになりそうだけれど、まったくそうならない!黄色い車の男は途中でおいてきぼり(笑)怒涛の展開はめちゃくちゃ面白い。キモかわいい合成怪物ゴセシケの主人公の使い方が、複数視点切り替えのゲーム的な面白さ。ゴセシケの言語が気になる。変な話なのにラストの主人公と奥さんの姿が静謐で美しく悲しい。

2023/02/03

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