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3秒

3秒

3秒

作家
マルク=アントワーヌ・マチュー
原正人
出版社
河出書房新社
発売日
2012-02-24
ISBN
9784309273082
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3秒 / 感想・レビュー

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seacalf

3秒という短い時間に起こった出来事をズームを多用したコマ割りで描写するバンド・デシネ作品。登場人物の瞳に映ったスマホから、スマホのインカメラ、カメラ内に写ったトロフィー、トロフィーに写ったコンパクト、コンパクトから照明の電球とどんどん場面が切り替わっていく面白い意欲作。サッカー界の八百長絡みの濃密な話らしいが特典サイトにアクセスして解説を見ないと凝った仕掛けの半分も気付けないのが玉に瑕。意欲作ではあるが、特設サイトからダウンロード出来るデジタル版の方が次々と変わっていく場面を一気に見えるので爽快感がある。

2021/11/27

コットン

注視してしまう連鎖の3秒間の出来事をバンドデシネで楽しめます。

2019/10/19

momogaga

始めて読むジャンルでした。3秒の持つ意味を考えさせるストーリーでした。

2019/02/17

キジネコ

以前Zoomという絵本をみました。手法としては似ています。zoom inを繰り返し、3秒の世界が無限に拡張します。鑑賞者は視野の奥へ、奥へと誘引され、一切の音声が途絶した世界で実在する巨大組織の不正にかかわる出来事の目撃者になります。配された偶然の鏡面に映し出される情報が永遠に表裏を変えるメビウスの輪の様に、片隅の「とある部屋」と宇宙空間に浮かぶ通信衛星まで繋ぐ円環の直中で起きた事件を露にし続けます。数え間違いでなければ602コマの緻密な絵。私の脳も目も、グルグル回り、平衡が怪しく歪む酩酊を楽しみました。

2021/04/06

ぐうぐう

今まで読んだことのない未体験の漫画。マルク=アントワーヌ・マチューの『3秒』は、驚きのBDだ。たった3秒間の出来事が、あらゆる視点から描かれている。あらゆる視点とは言うものの、実はたったひとつなのだ。視点は光の軌道のごとく、一直線に走りながら、鏡やレンズに反射することで新たな視点を手に入れる(それは、デジタル動画版を見ることで、さらに明確となる。そう、カットが割られていないのだ)。しかも、この物語はミステリである。(つづく)

2017/01/17

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