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葬送習俗事典: 死穢の民俗学手帳 (河出文庫)

葬送習俗事典: 死穢の民俗学手帳 (河出文庫)

葬送習俗事典: 死穢の民俗学手帳 (河出文庫)

作家
柳田国男
出版社
河出書房新社
発売日
2021-06-05
ISBN
9784309418230
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葬送習俗事典: 死穢の民俗学手帳 (河出文庫) / 感想・レビュー

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ワッピー

日本各地の葬送にかかる儀礼・用具の索引付き用語事典。喪の始まりから回忌(年忌法要)まで、34段階の儀礼風習を記録。事典の強みは、同一・類似・相違を明示できることで、背景となる言葉の由来や風習の変遷もうかがい知れる。土葬から火葬ヘの変化により、完全に忘れられた儀礼も多いと思われ、柳田が持った「語彙の消失」への危機感は正しかったが、一方で形を変えながら現代に続いている風習もある。不祝儀の際に日常と穢れを区分する厳密性、埋葬までの魔除けの重視、埋葬後の獣害への防御、生前に神仏に掛けていた願のほどきなど、(⇒)

2021/08/04

テツ

どう足掻こうが泣き喚こうが、人は必死に生きた後に必ず死ぬ。そして残された人々はその土地と時代に則した儀礼風習によって死者を弔う。柳田国男が収集した日本各地の死を見送るための儀礼と風習の数々。本邦において人は死という最大のケガレをどのように扱ってきたのか。現代日本では人が亡くなった場合の扱い方にはマニュアルが存在し、ほぼほぼその通りに処理されていくけれど、一昔前までは死との向き合い方にも様々なやり方が存在していた。そんなことの多様性って重要ではないのかもしれないけれど、確かに確実に文化は失われているんだな。

2022/05/16

しょうゆ

「禁忌習俗事典」に引き続き読んでみた。非常に興味深いことばかりだった。人の死にまつわる風習はかなり謎めいているものが多いと思っていたが、本書を読んで、実際謎が多いと再確認。地域差が大きいと思いきや、北と南で同じような風習が残っていたり、呼び名が違うだけで同じことを全国的にやっていたり。土葬が主流だった頃の風習なので、今日では見られないものも多くとても面白かった。葬儀が簡素化している時代に文庫として発行されたことに意味を感じる。

2021/11/12

眉毛ごもら

お餅食べたい。となるほど葬送習俗にはお餅がつきものだったようで記述がたくさんありますた。土葬が多かった時代の風俗では今ではなくなっているであろう記録がたくさんある。昭和十二年出版だがこれらも明治に入ってからは大分変わっているとのことで時代の流れは早い。葬式自体にあまり縁がないが忌引休暇などはだいたい諸手続きに翻弄されるもんであり家族葬なども増えているので集落や近隣上げての葬儀などはなかなか見られない。自宅での葬儀すら珍しい。類似の習慣が南北に偏在したり独特で色々な方法で弔いをしたのだなと感慨深くなった。

2021/09/26

七澤

喪服ってずっと白だったんだな

2023/01/30

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