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勝手に生きろ! (河出文庫 フ 3-5)

勝手に生きろ! (河出文庫 フ 3-5)

勝手に生きろ! (河出文庫 フ 3-5)

作家
チャールズ・ブコウスキー
Charles Bukowski
都甲幸治
出版社
河出書房新社
発売日
2010-08-03
ISBN
9784309462929
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勝手に生きろ! (河出文庫 フ 3-5) / 感想・レビュー

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buchipanda3

著者の自伝的小説かな。とにかく痛快無比。毎日、生きて糞するには働かなきゃなんない、でもそのために自分の魂まで売っちゃうことなんてないのさっ、てな彼の人生に酔い痴れた。作家志望のチナスキー(著者の分身)は戦時のアメリカ各地を放浪する。行く先々で雇われるが情熱がねえ、言うこと聞かねえ、退屈だと居ねえ、ですぐクビ。でもあいつは言う。俺はあんたに自分の時間をやった、これっぽっちの時給で。失ったのは俺の方だって。だが世の中は彼の言い分を相手にしない。常識外れのコメディのようだが彼のビートは何も隠さず真っ直ぐに響く。

2023/07/12

新地学@児童書病発動中

作家チャールズ・ブコウスキーの自伝的な作品。ブコウスキーの分身と言えるチナフスキーが登場する。ダメダメな男で仕事はすぐやめてしまい、頭の中にあるのはアルコールと女性とギャンブルのことだけ。アメリカの労働者の過酷な生活も書き込まれている。どうしようもない男が、どうしようもない社会を書いた作品と言えるかもしれない。でもブコウスキーには文学という武器があり、その力によって自分を対象化し、笑い飛ばすことが可能だった。自己憐憫に陥らないタフな生き方はある意味清々しいと思う。

2014/05/18

honyomuhito

もうホントこの男、あの尻がイイとか酒飲みてーしか言わない。仕事は2週間くらいごとにクビになるのがルーチンです。どちらかというと出てくる女の人たちの方が生命力に溢れ、素敵に自分勝手で魅力的。逞しく図々しい女たちはチナスキーを愛し、彼がいよいよダメになるとさっさと見捨てて去っていく。ダメだっていいじゃないとは言わない。しかし長すぎるモラトリアムはすでにモラトリアムでなく生き方になり、それなりに魅力になるという魔訶不思議な現象を見た。https://chirakattahondana.com/勝手に生きろ-2/

2019/05/18

蘭奢待

かっこつけないことのかっこよさ。 無頼な人生。 しかしよく読むと、ブコウスキーはマッチョなアメリカを表現しているわけではない。 これはアメリカのプロレタリア文学だ。

2019/08/25

ずっきん

主人公チナスキーが、飲む、やるorやりたくて悶々とする、首になる、を順不同で延々と繰り返す。ビックリするくらいだらしないエピソードの羅列。こんなクズのろくでなしの話なのに、すっごく面白いんだよなあ~。いっさいの虚飾がないことと、驚くことにマチスモ臭がまったくないからだと思う。これだけあけっぴろげにこられると、うんうん、そうかい、ってなる不思議。深くは考えずにあんたのハナシにもうしばらく酔うとしよう。

2018/04/03

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