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マルコムX自伝

マルコムX自伝

マルコムX自伝

作家
マルコムX
アレックス ヘイリィ
浜本 武雄
出版社
アップリンク
発売日
1993-02-01
ISBN
9784309901046
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マルコムX自伝 / 感想・レビュー

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ペグ

マルコムXは小さな時から人の言動を良く観察する子供だった。そして母エラを絶望から狂気に追いやったKKKの存在が公民権運動の芽を作ったきっかけではないだろうか(と思う)。人間は自分が他人より優位に立ったと思った時から差別が始まる。生まれは日本風に言えば大正14年。現在生きていればもう94歳。今の時代を見た感想を聞きたかった。もしかしたら「何も変わっていないね。返って悪くなった?」と言われるかもしれないな。

2019/07/10

テツ

マルコムXが黒人の自由ということについて考えそれを得るために行動し、最終的に暗殺される1965年までの人生。記録に残る数々の演説からも香ってくる凄まじいまでの憎しみと、黒人全てがあたりまえに自由になれるアメリカという国への渇望。チンピラだった彼が収監先で書物と出逢い知識とそれに伴う思考を手に入れ、やがて自らが為さねばならないことを見つける。知的さと深い深い人間的な魅力、そして同時に表される圧倒的な攻撃性。手に入れたいもの、解放しなければならない魂のために生き急いだ姿が眩しく美しい。

2019/04/25

twinsun

後に道を指し示す兄弟並びに明晰な頭脳を与えられる祝福された生を受け、転落した地の享楽に溺れ傷つき、傷ついた理由を知り、己の信ずるものを人も信ずるべきだと断ずるほどの信念に支えられ怒り世界を動揺させ、新たな光を浴びた後分離主義から共生への先導の道半ばで倒れた一人の人間の物語。後世その名を語らずとも足跡は人類を確実に前に進める今なお回る巨大な歯車である。

2021/11/28

ナン

マルコムXについては、おそらく学生時代に映画を一度見たのと、キング牧師とは異なるアプローチで黒人差別と闘った人、というぐらいの知識しか持っていなかったが、古本屋で印象的なカバーに引き込まれそのまま購入。ハードカバーで500頁超と量もさることながら、彼の「変遷」の人生は読み応えがあり、ステレオタイプ的だった自分の知識を深められてよかった。特に後半は、もっと穏やかな人生を送れたかもしれないのに、それをよしとせず、現実と理想両方に対して真摯に向き合う姿勢が印象的。

2020/11/11

たんたん麺

強烈だ!すげえ分厚いから一日中読んでた!素晴らしい本です!ハーレムのハスラーだったマルコムXが強盗の罪で刑務所に入れられて読書の喜びを知るとこは感動する!

2016/02/07

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