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モラル・ハラスメント: 人を傷つけずにはいられない

モラル・ハラスメント: 人を傷つけずにはいられない

モラル・ハラスメント: 人を傷つけずにはいられない

作家
マリー=フランス イルゴイエンヌ
Marie‐France Hirigoyen
高野優
出版社
紀伊國屋書店
発売日
1999-12-01
ISBN
9784314008617
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モラル・ハラスメント: 人を傷つけずにはいられない / 感想・レビュー

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青蓮

再読。「モラルハラスメントとは何か」と言う定義から、家庭や職場においてモラルハラスメントがどのように行われるのか、加害者/被害者の特徴、またモラルハラスメントへの対処法など、実例を挙げて詳しく解説した本。本書を読むまで私自身が「家族からモラハラを受けている」とは気が付かなかったくらいで、その「見えづらさ」がモラハラを助長させている一因だと感じました。「もしかしてこれはモラハラかも?」と心当たりがある人は1度読んでみるといいかも。一人一人がこう言った知識をつける事でモラハラを撲滅させる第一歩になるかな、と。

2016/03/10

あらゆる虐待、DV、セクハラやパワハラは、このモラルハラスメントを引き起こす自己愛性人格障害から起因していると確信できた。諸悪の根源、まるで悪魔のような性質だが潜在的にこういう人格を持っている人は意外に多いのではないかと思う。というより、もしかしたらいつでも誰にでも何かのきっかけで起こりうる、多くの人間の心の中にある感情がそうさせている気がする。だからこそ被害者と加害者は夫婦や友人、恋人同士など身近であることが多く、それだけに問題も大きく、個人個人がもっと重要性を認識しなければな、と思った。

2013/04/18

マリリン

薄々気づいていた通りの事が書かれていた。傷つける人はそうする事で非を隠し己を守る。人は人の言葉により傷を負うけれど、言葉に救われる。法律や治療、職場の産業医、ストレスチェツク等対策は講じられているものの機能しているかは疑問。知識として一読する価値はなくもないが、出口の見えない問題とイラストも含め暗いし救いがない感は拭えない。社会に巣食う根源から変えて行かないとこれから先も助長されるだろう。加害者の人間像はほぼ記述の通り。人を貶めるエネルギーを自己研鑽に使えばいいのに。長い目でみたら可哀想な生き方だ。

2021/12/18

wildchild@月と猫

自分はモラハラなるものの「被害者」になりやすいタイプだと、常々感じていたため読んでみたが・・・まさしくその通り!だった。これは自己防衛の知恵として、もっと早く読んでおきたかったなあ~。もう数々のモラハラや職場イジメや、学校での仲間はずれやら、トラウマ満載の人生を送ってしまったので、まあ今後の心理的な認知修正にせめて役立てよう。モラハラの加害者は、成長過程のどこかで捻じれて病んでしまったのだろうが、同情する気にはなれない。私は、全てのマイナスをプラスに変えて、生きていきたい。

2015/01/18

おたま

実は、今私の周辺でパワハラ問題が進行中。そこで、どう対処したらいいのかをいろいろな角度から検討したくて、その一環でこの本を読んでみた。まだ、「パワハラ」という言葉がなく、「セクシャル・ハラスメント」という言葉は出てくるが、ハラスメントの総称として「モラル・ハラスメント」という言葉を使っている。モラル・ハラスメントの加害者を「自己愛的な変質者」と規定し、被害者に対する支配の仕方、自己嫌悪を起こさせる手口、雁字搦めにして抵抗できなくする方法等を精神医学的な見地から明らかにしている。

2020/07/26

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