生物学者のための科学哲学
生物学者のための科学哲学 / 感想・レビュー
さんかくこんにゃく
生物学の実践において役に立ちそう話と役に立たなさそうな話が感覚的に半々くらい。だが全体的に中身は薄く、300ページ超を読んだ割に得られたものは少ない。またいくつかしょうもない議論も見られ、ややうんざり。例えば最後の章で「適応」の定義が「過去に環境適応的で今に残った形質」と「今現在(ある時点において)環境適応的であること」の2種類あり、どちらが重要なのかという話が出てくるが、これは本質的にはどちらも重要で、研究対象や観点によって着目度が変わるようなものであり、どっちが重要とかいう二者択一的な考え方は的外れ。
2023/11/08
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