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万物の黎明 人類史を根本からくつがえす (翻訳)

万物の黎明 人類史を根本からくつがえす (翻訳)

万物の黎明 人類史を根本からくつがえす (翻訳)

作家
デヴィッド・グレーバー
デヴィッド・ウェングロウ
酒井隆史
出版社
光文社
発売日
2023-09-21
ISBN
9784334100599
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万物の黎明 人類史を根本からくつがえす (翻訳) / 感想・レビュー

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やいっち

議論沸騰の書。自由と可能性の書でもある。予備知識のない中でよくぞ本書を見出だしたと自分を褒めたい気分。感想は後日。ハラリやダイヤモンド等はかなり厳しく批判されてる。人類学も考古学もその成果はめざましい。我々はその一端をも知らないとつくづく。三内丸山も考古学の進展で理解が深まるかな。

2024/04/09

逆丸カツハ

Twitterで見かけた本書の中国史のパートへの批判が自分のレベルでも正鵠を得ているように思え、感動が低減したのだが、それでもなお考えさせられた。本書では通俗的な意味での「進化論」的な歴史観が否定されつつ、評者によって種の起源と並び称されるという現象が起きているが、たしかに、国家の種の起源と言えるものがあると思う。国家の起源について他に取り得た可能性が多数ある中で何かが選ばれたという記述スタイルを取っているから。正確には知り得ないが、柄谷行人の世界史の議論にもいくらか修正が必要なのかもしれないとも思った。

2024/02/20

わたなべよしお

 「万物の黎明」の後では、ユヴァル・ノア・ハラリもジャレド・ダイアモンドも疑わざるをえなくなる。まさに人類史を根底からひっくり返す爆弾だ。この本が人類史を画する歴史的名著となるのか、それは時による判断に任せるが、この知的刺激は何物にも代えがたいし、こんなこと、どうして指摘されるまで分からなかったのだろうと感じさせる名著の条件を十分に満たしている。「啓蒙」前の人類は複雑な思考もできないほど知能が低かったなんて、言われてみれば、そんなことはないよなぁ。

2024/02/08

きゃれら

書評で必読と思ったが値段にびびって図書館で借り、貸出期間いっぱいをかけてようやく読み終えた。明日が返却日である。865グラムという重さも納得の人類史の常識をひっくり返す驚愕の書。自分はルソーもホッブス未読なのに彼らの呪いに囚われていたことを思い知った。彼らはなんのエヴィデンスもなく自分の想像力だけを頼りに語っていたわけで、考える前提にしちゃいけない。今の社会がどうしてこんなに行き詰まっているのか、女性の差別はどこから始まっているのか、等大事なテーマを考えるヒントが満載で全読書人必読、と言いたい。

2023/12/05

まいこ

サピエンス全史や暴力の人類史などを楽しんできたけれど、それらは一般向けの物語であって事実はかなり違うと。遡れば闘争状態or高貴 で語られる「野蛮人」像がそもそも、インディアンの反論に対する反応としてのヨーロッパ人の願望だったり投影だったり。我々の価値観や意識は18世紀ヨーロッパ人よりも当時の原住民に近いようだ(原住民によるキリスト教やフランス批判がすごく面白かった)。農耕を始めたことで不可逆に不幸になったわけでも、文明化して自由を得たわけでもなく。読みづらく、いまいち面白さのわからんうちに途中で返却期限

2024/02/03

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