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アルゴリズム・キル

アルゴリズム・キル

アルゴリズム・キル

作家
結城充考
出版社
光文社
発売日
2016-06-16
ISBN
9784334910983
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アルゴリズム・キル / 感想・レビュー

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jam

女性活躍推進法があろうとも体力差は如何ともし難く、女性の立場が弱い職場があることは否めない。女ゆえのハンディを書かれると心中穏やかになれないが、主人公、捜査官クロハは身内に巣食う虚無を飼い慣らし、事件に挑む。作品では、無機質な廃墟に咲く一輪のようにクロハを描く。荒涼であればあるほどに輪郭は鮮やかだが、熱を帯びない身内は冷たい。事件に対峙するたびに傷口は開くが、背を向けたが最後、自らの銃弾に倒れてしまうから前を向く。事件解決のわずかばかりの救いが、やがては彼女の傷を癒すのだろうか。シリーズ4作目。

2018/02/04

タックン

シリーズ4作目?相変わらず硬質で無機質な文体が特徴なこの作品。前半はやや動きが少なくて読みにくいが後半は突然動き出して先が気になって一気読み。メインの事件と被害者・犯人像は今までの小説にない感じがして独創性があって面白い。そしておまえが犯人かあ!!って感じ。ただ警察内部の不正の話を絡めた理由がよくわからない。そして仮想現実の世界観が・・・でもこれって映画(マトリクス)っぽいな。そしていつも思うのはなぜ名前表記がカタカナなのか?読みにくさがくせになる新しい刑事物でお勧めです。クロハのキャラもいい。

2016/07/26

ちょき

このシリーズの共通項として、猟奇性の殺人がある、メッセージ性をクロハが推理し犯人に迫る、犯人の「犯行の動機」は終盤まで分からない、が特徴の近未来の警察ミステリーである。今回は子供がターゲットだったのでちょっと心を痛めつつ「犯人は何故こんな、、、」が引きづるのでつい最後まで読んでしまうのである。だが、今回はその一番の楽しみなところも含めて全ての物語のプロットが少し不発だったような気もする。クロハもいつも通りのクール・ビューティーで、周りの警察官も相変わらず役立たずで、なんか変化もなく勿体無い感じが残った。

2016/10/15

Small World

だいぶ間が空きましたが「エコイック・メモリ」後の物語です。カタカナの登場人物名が記号的で感情を抑えた表現になってるんで、読む側が感情移入しづらいのはあいかわらずですが、それもこのシリーズらしさと読めるようになりましたね。前作が、あまりにも主人公クロハが孤立していくのが息苦しかったのが、今作では、それなりの人間関係も見られて、ちょっと安心したのでした。

2016/07/24

ちゃんちゃん

異動となった所轄は署内の自殺により、不穏な雰囲気。一方で、身元のわからない少年少女の遺体が続けて発見される。いったい何が起こっているのか、警務課所属になったものの、クロハは真実に迫る。またとばしちゃったみたいで、知らぬ間にクロハの周辺が変わってました。仮想空間でのやりとりは今っぽい。緊張感のある展開は楽しめたんですが、犯行の動機にいまいち説得力がなぁ。。。

2016/08/19

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