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木足(もくそく)の猿

木足(もくそく)の猿

木足(もくそく)の猿

作家
戸南浩平
出版社
光文社
発売日
2017-02-16
ISBN
9784334911508
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木足(もくそく)の猿 / 感想・レビュー

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starbro

仕事の関係で光文社から本書を贈呈された同僚から借りて読みました。戸南浩平、初読です。第20回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作なので、著者は若いのかなと思いましたが、私と同世代でした。文章も巧く、素材も良かったのですが、面白みに欠ける感じがしました。タイトルも微妙かなぁ。次作に期待します。

2017/04/26

いつでも母さん

こんな男がいても良い。こんなラストは大好きだ。時は明治のの始めだもの、侍の魂を持った男はいるだろうが、どこでどう結ぶのか気になって気になって・・そうかい、そんな事とは夢にも思っちゃいなかったけれど、友よ水口よ、己の素性など言いたくても言えない者達には西洋は恩人だったかぁ。結局裏切られた奥井の十七年の歳月はなんだったのだろうね。今は私が奥井と一緒に「シーユー」とだけ言っておくよ。

2017/03/04

Bugsy Malone

明治初期、隻脚の元武士が死んだ友人の仇を探しながら、巷間を騒がせる連続首斬り事件の真相を追うハードボイルド探偵小説。大筋はチャンドラーのかの名作の様なので先は読めてしまいますが、時代背景と主人公の設定が良く、激動を生きる人物達の悲哀も描かれていて大変面白く読ませていただきました。なんだかロバート・アルトマン監督の「ロング・グッドバイ」が無性に観たくなってしまいました。

2019/04/07

ゆみねこ

戸南浩平さん、初読み。第二十回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。明治初期、武家の時代が終わりをつげ、人々の暮らしもまだ江戸の色を濃く残していたこの時期、東京・横浜を舞台に連続して外国人が殺害され、生首をさらされる事件が連続して起こる。事件を探索する片足が木製の義足の奥井。真相はちょっと驚きの…!中々面白いと思いました。

2017/05/02

Ikutan

第20回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。明治の初期、相次いで英国人が殺害され、さらし首にされるという事件が起こった。義足の下級武士、奥井の元に、彼が17年間追っていた友の仇が、その犯人だと告げる男が現れる。犯人捜しと17年前の復讐。なかなかのハードボイルド。身分制度の崩壊で混乱する激動の時代。その波に翻弄された男たちの悲哀が切々と。そんな中、奥井を助け、最期の最期まで武士の娘として気骨を見せた陽が魅力的だった。だからこそ、時代とはいえ、この意外な結末は切なく、なんとも虚しかった。

2017/03/18

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