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たこせんと蜻蛉玉

たこせんと蜻蛉玉

たこせんと蜻蛉玉

作家
尾崎英子
出版社
光文社
発売日
2022-06-21
ISBN
9784334914738
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たこせんと蜻蛉玉 / 感想・レビュー

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J D

 初読み作家さん。タイトルの青春爆発風味に惹かれて読んで見た。期待とは異なったけど、読んで良かったと思える作品だった。早くに夫をガンで亡くし不登校の息子を抱える宇多津早織。彼女と息子がこれまでの人生にケリをつけて再生する物語。早織と沢井との再会はどこか物足りなさを感じたが、沢山の余韻があって、あれで良かったのかなと読後に思った。雨谷と再会がこの作品の肝で、沢井以上のものがあった。美しい物語でこの作家さんの作品を他にも読んでみたい。

2023/01/14

konoha

尾崎さんの別の作品を読んだばかりだったが、こちらの方が自分には合って一気読み。シングルマザーの早織は空想癖があり不登校の息子、柊と暮らすが、高校の同級生との再会で当時の三角関係を思い出す。物語を読ませるパワーと情景が浮かぶような繊細な描写が素晴らしい。早織と柊の問題を深掘りすることもできたと思うが、青春時代の濃密な空気や生々しさがこの作品の魅力。初恋の幸せや切なさ、会いたいと願う気持ちが伝わってくる。青春と今の居場所の狭間から一歩踏み出す早織の姿に共感できる。不思議なタイトルも読むとスッキリ。

2022/09/20

ぼっちゃん

不登校となりベランダで宇宙人を探している幼い息子と高校時代の初恋を壊した友人との再会の物語。初恋を壊した友人と会いたくはなかったかもしれないが、出会うことで恋の結末に向き合え、前に進もうと思えたのだろう。【図書館本】

2022/07/23

信兵衛

日常生活という狭い世界、そして地味なストーリィですけれど、読んでいてとても気持ちが好い、爽快です。 何故なら、主人公である宇多津早織が、今の生活にきちんと向かい合って精一杯生きているからでしょう。

2022/07/20

のぶ1958

初読み作家さんでしたが、読友さんのコメントに惹かれて読みました。不登校の子を持つシングルマザーの主人公が、過去に被った出来事を許せるようになっていくことで少しずつ拘りから解放され、前向きな気持ちに変わっていく。 後半にいくに従って、日々を頑張っている主人公親子を応援したくなりました。なかなか良かったです。

2022/10/29

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