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さらば勘九郎: 十八代目中村勘三郎襲名

さらば勘九郎: 十八代目中村勘三郎襲名

さらば勘九郎: 十八代目中村勘三郎襲名

作家
小松成美
出版社
幻冬舎
発売日
2005-03-01
ISBN
9784344007468
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さらば勘九郎: 十八代目中村勘三郎襲名 / 感想・レビュー

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ドナルド@灯れ松明の火

勘三郎を襲名し、わずか数年で惜しくも亡くなった勘九郎の襲名直前の4年間にわたって密着して書き上げた勘九郎の魅力が溢れ出る評伝。小松さんの筆致は素晴らしく勘九郎が語る場面に一緒にいてその熱情まで伝わってくるような気がする。勘九郎時代に一度だけ歌舞伎を観たがアドリブのセリフで場内が笑ったことを思い出した。コクーン歌舞伎といい平成中村座といい、まさにこれからの歌舞伎を背負って立とうとしていた勘九郎いや勘三郎を早くに亡くし歌舞伎界のみならず日本伝統芸能の損失だったと思う。

2014/08/23

今夜は眠れない

返す返すも勘三郎の早逝が悔やまれる。彼が現れただけで舞台の風が変わる。新歌舞伎座でまた観られるとばかり信じていたのに・・・

2014/04/06

じゃんけん

TVの番組などにも出ていたので多少は知っている部分もあったが改めて歌舞伎にかける情熱がわかった。

2014/10/01

さおちゃん

亡くなってから読むとまた、この人は本当にこの時代を生き抜いた人なんだなぁと思います。そんな人が作る芝居が面白くない訳がない。基本を追い求めた上で、既成概念と戦い、歌舞伎を現代でも身近なものにしたいという、熱い思いが伝わってくる一冊。もっと、勘三郎さんの舞台が見たかったなぁ。

2013/03/16

Yakmy

 中村勘九郎が勘三郎を襲名するまでの4年間のインタビューに基づいた本書。平成中村座のNY公演を皮切りに、勘九郎が舞台に賭けた思いを紐解いていく。様々な役を演じる肚の大切さ、父・十七代勘三郎との思い出、子の勘太郎と七之助への希望、伝統を重んじてなお革新していく意気込みが赤裸々に語られる。芸は親から子へ、師から弟子へと引き継がれる。勘九郎は歌舞伎にはなかった演出家の起用や現代劇作家による新作の披露などを通して、歌舞伎の世界を押し広げていく。その姿勢が生き生きと描かれ、勘九郎の声が聞こえてくるような本書だった。

2014/12/16

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