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空にピース

空にピース

空にピース

作家
藤岡陽子
出版社
幻冬舎
発売日
2022-02-24
ISBN
9784344039100
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空にピース / 感想・レビュー

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starbro

藤岡 陽子、2作目です。小学校教師、澤木ひかりの奮闘記、少しミステリタッチの感動作でした。今年のBEST20候補です。彼女の様な真面目で熱意のある教師ばかりなら、子供達の未来に光があたるのですが・・・ 小学校教師は多忙なはずなのに、私の隣人の教師は、私よりも遅く出勤し、私よりも早く帰宅しています。夏休み期間もほとんど在宅です。 https://www.gentosha.co.jp/book/b14200.html

2022/04/07

いつでも母さん

神様、どうか、この世に生まれたすべての子どもたちを、幸せにしてくださいーいわゆる底辺の公立小学校に赴任した、5年目の教師・澤木ひかりの願いー私も心の底から強く願うよ。今の日本の抱える教育問題のあれこれが切ないほど伝わってくる本作は、現代を生きる全ての人の心に響くのではないだろうか。先生は大変。親も大変。その言葉だけで立ち止まらないで!生きることに直結する子どもたちの小学校時代・・何とか出来るのは大人たちのはず。何度も胸が熱くなった。ガンバレ!ひかり。この先もそれぞれに「誰か一人」がいますように。

2022/04/04

のぶ

教師という職業は本当に大変だと思い知らされた。主人公は26歳の澤木ひかり。新しい学校に赴任になり、そこでの実態に衝撃を受けていた。授業中に教室を出て行く今田真亜紅、不登校気味で給食だけ食べに来る佐内大河、日本語が話せないベトナム国籍の生徒。様々な問題児がいた。これらの問題を見過ごせないひかりは、前向きな性格と行動力で、ひとりひとりの児童に向きあって良く。実際にもありそうな事例だが、ひかりの行動力に心を打たれた。ミステリーの要素も含まれていて、他にも多くのものが詰まっている作品だった。面白かった。

2022/03/09

吉子

給食費を払えない、お風呂に入らない、朝起きられない、身なりが不衛生・・・こういう子供達が日本に一定数いる事を改めて知った。子供が空腹で過ごす事や、家に家族がいない日が多い、親からの暴力、こんな家庭の事情を知って、どうにかしないと!と奮闘する先生に頭が下がる思いがした。学校で教えるだけの教師が、ケースワーカー・ソーシャルワーカー的な事も行い、休みなしで子供に正面から向き合う姿は素晴らしかった。ラストの大河くんの記念文集に涙腺崩壊。

2022/11/03

モルク

小学校教師となって5年目のひかり。新しく転任した学校は都内でも問題の地域だった。貧困、不法滞在、ネグレクト、発達障害、不登校、モンスターペアレント…様々な問題が山積みとなってひかりの前に立ちはだかる。それに真摯に向かうひかり。いつも大人の犠牲になるのは子供。そしてこんなに厳しい現実があるなんて。「ここでは多くのことを見ないように」と助言を受けていたひかりが、それにぶつかっていく姿に応援しつつもヒヤヒヤのし通し。学級崩壊のクラス再生、最後は救われほっと胸を撫で下ろす。

2022/05/19

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