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お悦さん 大江戸女医なぞとき譚 (幻冬舎時代小説文庫)

お悦さん 大江戸女医なぞとき譚 (幻冬舎時代小説文庫)

お悦さん 大江戸女医なぞとき譚 (幻冬舎時代小説文庫)

作家
和田はつ子
出版社
幻冬舎
発売日
2018-06-08
ISBN
9784344427563
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お悦さん 大江戸女医なぞとき譚 (幻冬舎時代小説文庫) / 感想・レビュー

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とし

お悦さん 大江戸女医なぞとき譚。焔の不動明王が躍った時の女医お悦さん、悪にも病にも立ち向かう度胸も信念も格好良いですね。次巻があるのか期待します。

2019/02/08

itica

江戸時代、産婆は医者の足元にも及ばない身分の低さだった。女医も産婆と同等の扱いだ。「清悦庵」の主であるお悦は、お産のみならず医学知識と経験と技術にすぐれ、何よりも豪胆さと正しい目を持つ女医だ。そんなお悦が命を救うために関わった患者たちや彼女を妬む者たちなどによって、本人の意思とは関係なく事件に巻き込まれてしまう。どんな瀕死の患者でも、たとえ性悪な人間でも、決して見捨てず慌てず騒がず、これこそ一流の医者だと惚れ惚れする。読んでいて溜飲の下がる思いを味わえる。

2018/10/01

タイ子

江戸時代には医者の免許が無くても誰でもなれたって言うからスゴイ数のお医者さんがいたんでしょうね。本作は凄腕の女医さんの話。和田さんが描くのだから当然そこには事件あり、それを弟子とともに真相を探るという謎解きと江戸時代の医学を楽しめる作品。お悦さんは助産婦が主だが、他の病気にも通じてどこかに病んでる人あればかけつける、とても頼りになる女医さん。出る杭は打たれるでこれを快く思わない同業者が彼女を貶めようとしたりで、敵は病気ばかりではない。医は算術ではなく仁術であって欲しいと思うのは昔も今も同じですね。

2018/06/30

坂城 弥生

出産という命がけのことに真摯に向き合い、他人を批判せず、でも誤りを正そうという強い女性の話だった。タイトルに女医ってあるけど、正式な医師ではないのかな?ズバリ明記はされてなかった。だけど、お悦さんの命に対する姿勢は腐りきった男の医師より断然上だった。

2019/08/23

スリーピージーン

痛快!魅力的なお悦さん。産婆としての腕だけでなく医学全般の知識があり、固定観念や旧弊を正す勇気もある。危険な目にも合うけどひるまない。大江戸検視官事件帖といったところ。シリーズなのかなぁ?支える周囲の人々もとても好きなので、他にもお話があったら読みたい。厚い本なので読むのに時間がかかってしまったけど、とても楽しかった。結末もよかったので読後感もgoodです。

2018/11/24

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