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新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか (幻冬舎新書)

新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか (幻冬舎新書)

新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか (幻冬舎新書)

作家
手塚マキ
出版社
幻冬舎
発売日
2020-11-26
ISBN
9784344986060
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「新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか (幻冬舎新書)」のおすすめレビュー

人間のすべてを飲み込む新宿・歌舞伎町の知られざる姿 元カリスマホストが語る夜の街のリアル

『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』(手塚マキ/幻冬舎)  最近なにかと話題にあがるのが、夜の街。特にアジア最大級の歓楽街、新宿・歌舞伎町は、このコロナ禍で冷たい視線を向けられることもあるようだ。だが、ここは誰のどんな事情も受け入れ、1人の人間として再スタートできる場所。外にいては見えない、懐の深さがあるという。『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』(手塚マキ/幻冬舎)は、そんな歌舞伎町のリアルな姿が知れる1冊だ。    著者の手塚さんは、元カリスマホスト。19歳でホストの世界へ飛び込み、23年間、歌舞伎町で生きてきた。現在、経営者となった手塚さんが不夜城の中で見てきたもの――それは、挫折や孤独、欲望など人間のすべてを飲み込み、受け入れる夜の街の優しさだという。

肩書きも性別も過去も一切関係ない「新宿歌舞伎町」

 意外かもしれないが、歌舞伎町では渋谷のような暴動が起きない。それは防犯カメラが多かったり、交番が近かったりすることだけが理由ではなく、住人たちが「共生はしないが共存はする」というスタンスを守っているからだという。こ…

2020/12/29

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新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか (幻冬舎新書) / 感想・レビュー

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おいしゃん

歌舞伎町で長いことトップの座を守り、いまは経営者として歌舞伎町を見守る著者による歌舞伎町のあれこれ。やや話の流れが散漫なきらいはあるが、本気でこの街を良くしていこうという想いは伝わってくる。

2021/10/07

vaudou

少しだけ歴史に関する記述が差し挟まれているが、資料的なアプローチとか全体像を捉えるタイプの本ではない。それよりナンバーワンホストとして歌舞伎町を回遊し続けた著者の肌感覚からくり出される発見と持論にこそ町の特殊性を感じながら読んだ。例えばわかりやすく美味しい飲食店が存在しない理由等。それといくらホストで顔が利くと思っていても、平等にキャッチに勧誘され、ぼったくられた体験がサラッと語られているのが凄い歌舞伎町っぽいなぁと思った。

2021/05/26

ふじこ

十九歳でホストになり、カリスマホスト、経営者として生きてきた手塚さんによる歌舞伎町について書かれた一冊。歌舞伎町は辿り着いてしまう街らしい。来るもの拒まず去るもの追わず。流行りの店はなく、渋谷と違って暴動は起きず、ゴールデン街は一見さんお断りの店が並ぶ。〈自分らしくいられる場所が、家じゃない人はたくさんいる。〉ステイホームができない人たちもいるんだという事実にハッとさせられる。歌舞伎町という街を護りたい手塚さんの想いに胸の奥がじんわりと熱くなる。

2020/12/10

Inzaghico

歌舞伎町のホストで注目している人物が二人いる。一人がローランド、もう一人が手塚だ。どちらも着眼点が図抜けている。手塚はホストも誰に対してもきちんとした話ができるようにと書店を経営したり歌会を開いたりし、ホストのポストキャリアを考えて介護施設をつくったりもしている。そんなことを思いつくとは、いったいどんな人物なのかと思っていた。手塚は埼玉の進学校から大学の理工学部に進学したものの、中退して歌舞伎町でホストになった、という異色の経歴の持ち主だ。そんな彼が見て、体験した「歌舞伎町」はどこまでも人間くさい。

2020/12/09

syuu0822

歌舞伎町には行ったことが無く、その他夜の街に繰り出すこともほとんど無い自分。そんな自分にとっては全く別の世界が繰り広げられます。正直ビックリするような話もありましたが、自分にとってのよい店の話と多様性の話はとても共感できました。夜の世界に興味がなかったり、偏見がある人に逆にお勧めしたい一冊です。

2022/04/20

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