取調室 静かなる死闘 (祥伝社文庫)
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取調室 静かなる死闘 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
コチ吉
地味であり犯人も決して狡知にたけた悪魔の如き人物というわけでもない。犯人しか知り得ない事実が突破口になるというのはある意味定石とも言える。気軽に刑事と犯人との心理的な駆け引きを楽しむ作品だろう。
2021/08/26
まぶぜたろう
自供を迫る刑事と犯人の対決。取調室を舞台にした刑事モノの嚆矢と、山田正紀は激賞する。確かに、この形式を生み出したことに敬意は表するが、それが新味を失った現在にあっては、ただトリックの貧しさだけが際立つ。トリックのしょぼさを糊塗するために、形式を編み出したとさえ思う。■デビュー作「招かれざる客」の素晴らしさゆえに笹川佐保を読んではきたが、「招かれざる客」を超えるものはなかった。ミステリーへの偏愛は感じられるんだけど…。(○○○)
2022/05/12
kankan
何となく手に取った本だけど、まあまあかな。 取調が主だから、なんとなく想像はついた。
2022/01/19
あつし@
「舞台が6畳の室内(取調室のこと)に限られているんでは、筆力のない作家によれば単調にならざるを得ませんよ」これは、まさに作中で取調官と容疑者が取調室の中で交わす言葉だが、作者が取調室を舞台にした新たな推理小説(しかもシリーズ物らしい)を発表する決意と自負の様だ。しかも、取調室で容疑者を落としていく展開が、斬新で面白く、論理的な違和感もなく、最後はそう来たかと納得させられた。いや参りました。解説氏が言う通り自分もこれまで読まないできた笹沢佐保作品を読んでみようと思っている。
2021/06/05
明香
シンプル。でも、面白い。
2021/11/14
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