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もののたはむれ

もののたはむれ

もののたはむれ

作家
松浦寿輝
出版社
新書館
発売日
1996-11-22
ISBN
9784403210563
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もののたはむれ / 感想・レビュー

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14の短い物語が入った短編集。いずれも「不可解」がテーマとなっているようだ。中でも、女性の不可解さを取り上げた作品は特徴的。「アノマロカリス」は見た目作者には珍しい純粋な切ない系小説に見えるけれど、やはり不可解な女性のしぐさが生きていて、全編に共通する不安定な余韻が残る。この作品と「甘い水」が気に入った。松浦寿輝の作品には馨りやにおいの描写が必ずあるが、意外とほかの作家にはあまりないもので、こういう特徴を持つ作家は少ないと思う。

2017/02/04

5〇5

けだるげにふとめぐりあふたまゆらは まぼろしににたもののたはむれ

2020/03/27

hirayama46

現実と幻想のあわいをたゆたうような短編集。どれを読んでもたいへんしっくりくる本でありました。

2016/09/27

Pery

公園で遊ぶ子供を横目でみつつ読了。冷風が吹きつけるも存外に明るい陽光が頁を照らしてくれたおかげで影絵のようなこの奇譚集の妖気は若干うすまりはしたものの、文体の明度は上がり、久しぶりに読んだ松浦ワールドに満足。都下の魔界の話もよいが、大陸の魔都を舞台にした長編を書いてくれないだろうか。

2015/02/15

ひねしょうが

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