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王さまのお菓子

王さまのお菓子

王さまのお菓子

作家
石井睦美
くらはし れい
出版社
世界文化社
発売日
2021-12-02
ISBN
9784418218226
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ジャンル

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誰かを幸せにしてあげたいと願う気持ちがたくさんつまった『王さまのお菓子』ガレット・デ・ロワをめぐる物語<ブランニュープラチナブック>

多くの絵本翻訳を手がける石井睦美さんと人気イラストレーターくらはしれいさんの気品ある作品

王さまのお菓子

文:石井 睦美絵:くらはしれい みどころ 「ガレット・デ・ロワ」をご存知でしょうか? 日本語にすると「王さまのお菓子」、フランスの新年に欠かせない伝統的なお菓子です。ガレット・デ・ロワのお楽しみは、このお菓子に隠されている「フェーヴ」という小さな陶器の人形が誰にあたるかということ。フェーヴを引き当てた人は、その日、王さま女王さまとなり、紙でできた王冠を被って皆から祝福されるのです。こちらは、そんな幸せなお菓子をめぐる物語です。ここはケーキ屋さんの調理場。パティシエのブランさんが、フェーヴの小さなお人形ミリーに声をかけます。「さあ、いっておいで。きみはだれをしあわせにするんだろうねえ」。ミリーはアーモンドクリームがたっぷりつまったパイの中に入ります。わたしが誰かを幸せにすることができるんだろうか? ミリーは思い悩みながらも、ある家族の食卓へ。ミリーの優しい気持ちは、周りの人の心に伝わり、やがて奇跡を起こします。作者は「すみれちゃん」シリーズ(偕成社…

2023/6/3

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王さまのお菓子 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

文は石井睦美。くらはしれいの絵。いかにも女の子向けといったパステルカラーの表紙には、今どき抵抗感がなくはない。お話は、フランスの「王さまのお菓子」をアレンジしたもの。エピファニーの日(1月6日。東方の三博士礼拝の日)に食べるフェーブ(小さな陶器の人形)にまつわる物語に基づいたもの。ただ、終結部の説得力のない唐突さと文体に違和感が否めない。絵は全体にフランス風を強く意識したもの。それはそれとして、一応は成功していると思う。

2023/11/27

ままこ

新しい年のはじめに親しい人たちと食べるパイ。ミリーの願いは叶うのか…。レトロな外国の絵本のような絵が素敵。温かで幸せな気分になる新年にふさわしい絵本。

2023/01/04

はる

パイの中に小さな人形を入れて、その人形が入ったパイを当てた人は一年幸せになる、というガレット・デ・ロワ。その中に入った人形のミリーは、両親から離れて暮らしている気の毒な少女に自分が選ばれるように必死に願いますが……。人形のミリーの視点で描かれているのがユニーク。ドキドキしながらも予定調和で終わるのだろうな、と思っていたら意外な展開にちょっとビックリ。でもラストはとても温かくて良かった。くらはしれいさんの、ノスタルジックなおしゃれ感のあるイラストが魅力的。

2023/06/16

紫 綺

フランスの伝統菓子ガレット・デ・ロワ。中に1つだけある陶器製の可愛いミニチュア、フェーブが当った人は幸せに。誰に当るか、誰に当るか、あの子に当れ!はずれても大丈夫!優しさが当るよ♪

2022/08/30

ぶんこ

1月のキリスト教のお祝いの日に食べられるフランスのお菓子ガレット・デ・ロワというパイ。その中にはフェーヴと呼ばれる小さな陶器の置物が入っていて、当てた人は王様や女王様になれて、その年は幸せになれると言われています。フェーヴのお人形ミリーは、お母さんが病気で預けられているベルの話を聞き、ベルに当たって欲しいと願います。ミリーの優しさにウルウルしていると、その家のお兄ちゃんの優しさにもウルウル。著者のお宅でもお正月のおせちの後のデザートはガレット・デ・ロワで、じゃんけんでどのピースを取るか決めるそうです。

2023/07/04

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