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文房具56話 (ちくま文庫 く 8-5)

文房具56話 (ちくま文庫 く 8-5)

文房具56話 (ちくま文庫 く 8-5)

作家
串田孫一
出版社
筑摩書房
発売日
2001-01-01
ISBN
9784480036063
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文房具56話 (ちくま文庫 く 8-5) / 感想・レビュー

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yomineko@猫と共に生きる

読み友様からのご紹介本です📚全く分からない文房具もあったので調べながら読んだ。状差しって?等。謄写版は???とても面白く興味深かった。コンパスを「ぶんまわし」って言うw日本語って面白いなと思った。吸い取り紙?なるほど!著者の文房具愛が伝わって来る良書でした。私は祖父から譲ってもらった恐らくドイツ製の鉛筆削りを中学生の時から愛用している。プラスチック製製ではない所がお気に入りで今ではきっと売っていないかもしれません。

2023/02/08

あんこ

文房具にまつわる随想集。まず、文房具という言葉に惹かれる。馴染み深いものから、使ったことのないようなものまで、串田さんのものに対する細かい気配りと、ほんの少しの歴史を感じながら読みました。時折ある挿絵に想像力を掻き立てられながら、懐かしい気持ちになりました。串田さんがこの随想集を書いた時代よりも色々真新しいものも増えて便利になってきましたが、昔からある愛着のあるものは大切にしていこうと思えました。

2014/03/13

コジ

★★★★☆ 消しゴム、鉛筆、万年筆などは基本中の基本。文筆家ならではの束見本や懐かしいテープライターなど様々な文房具への思いが綴られている文房具エッセイ。大正生まれの著者による味わい深いのある文章は読んでいるとセピア色の空気に包まれているような気持ちになる。戦争中、支給品の粗悪なノートの扱いに苦労する様子も書かれているが、なぜかそれを楽しんでいるようにも感じる。多分、誰でも文房具には思い出や拘りが一つや二つあると思う。そう考えると、文房具のエッセイをもっと多く見かけても良いハズなんだが…。

2021/02/19

わっぱっぱ

読んでいると、文房具が人のように思えてくる。実際、串田氏にとって文房具は仕事のパートナーであり遊び友達であり創造や思考を醸成する助っ人でもあったようだ。彼が今の、収集されたり鑑賞されたり崇拝されたり愛玩されたりするだけの文房具を見たら、いたたまれない気持ちになるだろうと思う。あまつさえ使われないまま古びていくのを見るのは。別に利便性やデザイン性を否定している訳ではなくて、仕組みを知り工夫を凝らし、モノが人に応えてくれる時の喜びを知る、そこにある豊かさの価値をもう一度考えてもいいのではと思うのだ。

2017/10/07

*asami*

文房具が大好きだ。親から「これで好きな物買っておいで!」と貰ったお小遣いを握りしめ向かったコンビニで、おやつを選ぶ友達を横目に見ながら、無性にカッコよく見えた“領収書”を買うような子供だった。使い方は分からなかったが(分かった所で使い道なんてなかったのだが)それでも満足で、ニヤニヤ眺めたり何か書いたりして遊んでいた。さすがにこんな変態エピソードはなかったが、著者の人生と共にあった数々の文房具とのエピソードや蘊蓄はとっても興味深かった。

2015/07/02

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