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空疎な小皇帝―「石原慎太郎」という問題 (ちくま文庫 さ 24-4)

空疎な小皇帝―「石原慎太郎」という問題 (ちくま文庫 さ 24-4)

空疎な小皇帝―「石原慎太郎」という問題 (ちくま文庫 さ 24-4)

作家
斎藤貴男
出版社
筑摩書房
発売日
2006-08-01
ISBN
9784480422460
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空疎な小皇帝―「石原慎太郎」という問題 (ちくま文庫 さ 24-4) / 感想・レビュー

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しいくん

石原氏の支持者にこそお薦めすべきなのでしょう。「この人はこの程度の人間ですよ。それでも支持しますか」と。しかしこの類いの書は,アンチファンだけが読んでストレスを募らせ,支持者は決して読まない。そもそもがかみ合ってないものです。「彼の独裁を大衆人気が支える構図。閉塞状況が続き英雄の登場を待望する日本社会で,支配欲むき出しの強権を行使することに恥じらいを感じず,他者の生に対して限りなく無頓着で開けっ広げな差別主義者が大衆の最も愚かな部分を癒し,刺激して思考停止に陥らせていく」。あれ?これって西のあの方にも…

2013/02/24

壱萬弐仟縁

人格不尊重は問題だ(裏表紙より)。弱者に冷たい人のようだ。暴言もある。2016年の東京五輪は知事によってどうなるか決まるだろう。独裁に民主主義や市民社会が可能なわけがない。独裁が続いてダメなのは、アラブの春やジャスミン革命で容易に理解できる。評者の住む地域でも知事20年、公民館長13年とかいう人がいた(る)。多選防止で独裁を回避しなければ。暴力や権力のつながりも恐怖。今日届いたTIMEでは、高学歴芸人の富山泰庸氏も登場している。日清、日露戦争に逆戻りでは困るのは次世代。選挙結果で日本の針路は右傾化するか。

2012/12/10

JVSTINVS

岩波現代文庫版で読んだ。細かいことだが、p13の賀屋興宣は「かや」で、「がや」ではない。日本近代史の基本的な人名で、間違えたらまずい。こういうのがあると、「校閲がうまくいかず、信頼が担保されていないかも」と不安になるのでご注意願いたい。もう一点。作家としての彼の評価で、佐藤春夫ひとり(強いて言うなら美川きよも)に寄りかかりすぎである。こと文学の話なので、肯定派の意見もいれたほうがよい。

2023/07/31

とりもり

都知事を辞任して、国政に復帰するというタイミングで再読。改めてこの男の底の浅さを痛感した。文中にもある「『嫌悪』の支配者」という表現がぴったりな、差別に次ぐ差別。そして、人事権を笠に着て役人たちを面従腹背させ、副知事にはお仲間を据える傍若無人ぶり。なぜこんな男が人気あるのだろう? そして、なぜその劣悪コピー政治家たちが次々に台頭してくるのだろう? 著者には是非、その辺りを掘り下げた次回作を期待したい。★★★★★

2012/11/11

kilroy

確かにこの人の存在自体が「問題」だわな。 小心者で無責任。暴走老人の皮を被ったお子様。 慎太郎の言う「同胞」「日本人」には女性、在日外国人、身体障害者、思想的に相容れない人々は入っていないんだな。

2012/12/23

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