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山口瞳ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

山口瞳ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

山口瞳ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

作家
山口瞳
小玉 武
出版社
筑摩書房
発売日
2018-03-07
ISBN
9784480435002
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山口瞳ベスト・エッセイ (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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阿部義彦

ちくま文庫でオリジナルで編纂しているエッセイシリーズ、今回は山口瞳編です。山口瞳さんも小説は全然読んだ事がなく、洋酒天国に関わって有名なコピーを作ったと言うのと、週刊新潮で「男性自身」の執筆を長年続けていらした事くらいしか知りませんでした。昭和の時代の浮かび上がる素晴らしいエッセイでした。特に向田邦子さんと色川武大さんについて書かれた追悼とも言える連作エッセイには深い愛情以上のものを感じました。軍隊での経験と敗戦の記憶がかなり大きい部分を形作ってるいる様な気がします。直木賞の「江分利満氏の~」も読みたい。

2018/03/24

ケニオミ

丁度読む本がなくなったので、たまたま図書館で見つけて読むことにした一冊です。内容はちょっと古いなあという印象を受けましたが、向田邦子についての何篇ものエッセイは面白かったです。同じ時代に生きた人だから、向田邦子のことが活き活きと描かれていました。読み直そうかな。図書館の予約本が雪崩を打ってきそうだけど。

2018/06/27

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)

二昔以上前の作家と思い込んでいました。後書きによると大正15年昭和元年11月3日生まれで平成7年8月30日没。サントリー宣伝部勤務にして直木賞作家。洋酒天国は学生時代に手に取ったことあり、トリスウィスキーの名コピーは勿論知っている。そんな山口さんの書く文章は、世相への言葉やらウィスキーへの造詣やらサラリーマン の応援もあって楽しめました。

2019/09/23

moi

よくもわるくも、戦中派イッケツ主義酒飲みギャンブル野球将棋好きサラリーマンの矜持が表れている。いかにも〈昭和〉なのであるが。山口瞳を知るきっかけとなった、伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』の方が上手か。しかしながら、やはり「木槿の花」は名文だ。時間の揺れ動き方がいいのかもしれない。

2023/09/04

ようこ

自分の知識や想像では補い切れないけれど、“戦中派”としての言葉にいろいろと感じるものがあった。 『木槿の花』遭難の一報が入ったときの焦燥感、「今にして思えば…」と振り返るかつてのやりとりや思い出、向田邦子に対する想いのさまざまに胸を打たれた。 当時のサントリーの人材の豊かさに驚かされる。

2020/08/12

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