騙し絵の檻【新装版】 (創元推理文庫)
騙し絵の檻【新装版】 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
W-G
本屋でジル・マゴーンの作品を見かけたのはかなり久しぶり。たしかに素晴らしいミステリではあるが、まさか2000年代のベスト1として再刊されるとは。この勢いでジュディとロイドのシリーズも新装版を是非。さて間違いなく著者最高傑作のこちら。トリックはクリスティ的な視点のずらしがメイン。というかそれだけで勝負して見事に成功。大技のインパクトを削がないように、どこまでもソリッドな作りになっており、それに加えて解決編の舞台まわしが秀逸で、筋道たてて消去法で犯人を炙り出していく様子こそが絶大な支持を得た理由だろう。
2024/03/31
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