多重迷宮の殺人 (創元推理文庫)
多重迷宮の殺人 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
W-G
続編出すことを意識してか、探偵役の神子都にやたらシリアスな背景設定を与えている。しかし続編刊行厳しそうですべて徒労に終わってしまったんじゃないかと心配。そこら辺の説明を削ぎ落していれば、単体作品としてもうちょっと面白くなった予感がアリアリで、色々と上手く機能しなかった残念さがすごい。前置きが長くなったせいでクローズドサークルの醍醐味も損なわれてしまい、犯人の登場もおそい。よほどうまく続編で回収しなければ必要のない伏線が満載。文章の味気なさもあり、久しぶりに読み進めるのがちょっとしんどい作品だった。
2023/12/11
よっち
地下探索サークルを主催する大学生・藤間とともに政治家が遺した別荘を訪れる探偵・七ツ森とその助手・風野。その近辺の地下シェルターを調査中に壁が崩壊、一行は内部に閉じ込められてしまうミステリ。首都圏で発生した地下建築での連続切り裂き魔事件捜査が難航する中、閉じ込められた地下で連続殺人が起きる状況。大学生たちは犯人の手を逃れ閉鎖空間から脱出できるのか。この独特な世界観に慣れるまではやや難儀しますが、人と物語が動き出した中盤以降はテンポが上がっていって、最後に明かされる事実から繋がる結末がなかなか効いていました。
2023/10/31
huraki
探偵の七ツ森と助手の風野はとある事件の捜査のために訪れていた地下施設に閉じ込められてしまう。地下施設に眠る埋蔵金目当てのグループと共に一行は調査を行うが、やがて一人の他殺体が発見される。閉鎖空間で起こる連続殺人事件。出口を探しながらの極限状態の中、彼らは脱出することが出来るのか?複雑に入り組んだ構造と物語が大きく動き出す中盤以降は目が離せなかった。
2023/12/18
barcarola
クローズドサークルもの。視点が変化する構成に混乱し、迷宮(?)内のどこにいるのかわからなくなって行きつ戻りつの読書になったが、それはそれで楽しかったかも。緊迫感は削がれてしまったが。
2023/11/19
蝸牛
地下遺構、連続殺人、クローズドサークル。え、『方舟』ですか?と。こっちのほうが先なんだけども。 自衛隊か自衛軍だったり、どうも現実とは違う世界線の模様。なにかと解釈の難しいストーリーで、賛否両論わかれそう。
2023/12/13
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