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出口なお・王仁三郎:世界を水晶の世に致すぞよ (ミネルヴァ日本評伝選)

出口なお・王仁三郎:世界を水晶の世に致すぞよ (ミネルヴァ日本評伝選)

出口なお・王仁三郎:世界を水晶の世に致すぞよ (ミネルヴァ日本評伝選)

作家
川村邦光
出版社
ミネルヴァ書房
発売日
2017-09-10
ISBN
9784623081202
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出口なお・王仁三郎:世界を水晶の世に致すぞよ (ミネルヴァ日本評伝選) / 感想・レビュー

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田中峰和

大本の開祖出口なおは、二人の娘と同様神憑りになり、狂人母娘と呼ばれていた。当時としても多産の11人の子を出産したが夫は浪費家で、没落した家計をなお一人で支えた。娯楽も何もない綾部では、天理教や金光教など多くの宗教が進出したらしい。医者もいない僻地では、金光教の病気直しが重宝される。娘を救われたなおはその技を覚え、村人の病を癒し信頼を得る。自然治癒力で治った人にも感謝されるのはイエスと同じ。文盲の彼女が神の指示で自動書記をするが、その解読に一役買った娘婿王仁三郎が大教団の基礎を確立。邪宗門を再読したくなる。

2017/10/22

てれまこし

教育も受けずに社会の底辺に暮らす女が、突如として宇宙の摂理について雄弁に語りだす。どこでそんなことを知ったかというようなことを口にする。最初は狐憑き扱いされるけど、奇跡も起こせるし、神の言葉を伝える巫女の伝統もある。実際、世の中の乱れについては、ばあさんに言われるまでもなくみんな感じている。こりゃあ本当に神様がついたかもと信じる人が出て来てもおかしくない。異常心理なんだろうけど、それゆえに社会規範から部分的に解放されて、自由な連想が飛翔していく。歴史を動かしていくカリスマは、こういう怪しげなものなんだな。

2018/08/20

takao

ふむ

2018/01/17

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