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賢人と奴隷とバカ

賢人と奴隷とバカ

賢人と奴隷とバカ

作家
酒井隆史
出版社
亜紀書房
発売日
2023-04-05
ISBN
9784750517872
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賢人と奴隷とバカ / 感想・レビュー

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Mc6ρ助

『なぜ日本ではCOVID- パンデミック初期の時点で、PCR検査と隔離というグローバル標準の方法が避けられたのだろう。・・海外の諸国で標準的にみられた施策は、可能なかぎり感染を食い止めるために緊急に病床を増大させること、たとえば、プレハブの病院を建築する・・などがおこなわれた。・・わたしたちのこの日本が異様だったのは、・・あいかわらず医療崩壊を避けるためといった口実をそのままに、感染症対策を最低限ですませようとしたことである(p432)』理由は述べられているはずが、難しく、爺さまには理解が及ばない、日本。

2023/11/28

ひつまぶし

二項対立を突きつける側に立つことで支配権を握ろうとする輩の手口に乗らずにどう対抗するのかを、様々な事例から考察し、示唆を与えてくれる。上っ面の議論ではなく、根源的なところを理解した上でなければ、実際の現象を読み解くことはできない。「健全な病理形態」としてのポピュリズム理解、運動から闘争を解放するための「戦術がすべて」という立場、ウイルスのように人間に寄生しながらも、宿主を全滅させることもいとわない〈資本〉というものの性質など、心得ておけば世界の見え方も立ち向かい方も刷新できるであろう教訓が満載だった。

2023/05/05

のせなーだ

10年の間に書かれたエッセイ。これほどのメニュー(各タイトル、見出しを見るだけでどこからと迷う)メインディッシュが並び、アラカルト、順不同でじっくり読了。デザートまえにもう満腹。「1968年」における著作ほか興味を持つ紹介もある。暗闇でいいじゃないかの気分「暗闇の思想」「横議横行論」「自発的隷従論」「開発か貧困か」暴力的な二者択一。権力はどこまでも粗暴になり特権、優位性を振り回し批判の声を封じる。システム内の抵抗する動きや少数であることを切り捨てる態度を支持する動きの広がり、自発的隷従。名エッセイ集。

2023/10/10

kentaro mori

このタイトルで読むのを敬遠されている方はなんとか考え直してほしい。以下、各章タイトルをあげる。このタイトルだけで、本書の重要性がわかってもらえるはずだ。01・現代日本の「反・知性主義」? 02・「反知性主義」批判の波動 03・ピープルなきところ、ポピュリズムあり 04・「この民主主義を守ろうという方法によってはこの民主主義を守ることはできない」 05・一九六八年と「事後の生(afterlives)」 06・「「穏健派」とは、世界で最も穏健じゃない人たちのことだ」 07・「放射脳」を擁護する

2023/04/27

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