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100年たったら

100年たったら

100年たったら

作家
石井睦美
あべ弘士
出版社
アリス館
発売日
2018-11-10
ISBN
9784752008569
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100年たったら / 感想・レビュー

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シナモン

ライオンと鳥の別れ、そして100年後には当たり前だけどみんないなくなる…その無常感に悲しくなったけどその後の命の繋がりに救われる思いがして気持ちが明るくなった。波になったり貝になったりチョークになったり…。すべての出会いには意味があるんだなぁ。あべ広士さんの色彩溢れるダイナミックな絵も相まってじーんと感動の一冊でした。

2022/06/09

ちゃちゃ

あかあかと夕陽に染まる草原に、たった一頭のライオン。草原には動物の姿はなく百獣の王の孤独が静かに漂う。ある日出会った瀕死のヨナキウグイスは囁く「わたしをたべたらいいわ」。その日からライオンは鳥と一緒に暮らし始めた。けれど、月のきれいな夜に鳥は最期を迎える「わたし、もういくよ」。命は生と死を繰り返し、さまざまなものに姿を変え、出会い、別れる。「100年たったら」また大切な人に会えるかもしれない。そして、今まで出会った人は私にとって大切な人だったのかもしれない。生き物としての命の繋がりを優しく語る素敵な絵本だ

2020/09/14

KAZOO

久しぶりに感動を与えてくれる絵本に出合いました。「100万回生きたねこ」を思い出しました。ライオンと小さな小鳥のその後の転生を素朴な絵ときれいな色合いで描いてくれています。日本の方の本とは思いませんでした。

2019/02/24

Take@磨穿鉄靴

読友さんのレビューを見て気になって手に取る。たまには絵本も良い。絵本だからターゲットは子供だと思うけど大人が読んでも考えさせられることもある。輪廻については分からないけど積極的に否定する理由も根拠も私は持っていない。ただ「諸行無常」という視点から見たら興味深い。今現在の縁を俯瞰で、過去や未来に飛ばした視点で考えると今この瞬間の尊さが際立つ。限りある今を大切に生きたいと思う。あの時のライオンがあなたかもしれない。私は老いた鳥なのかもしれない。違うとは言い切れない。そんな話。この表紙の絵も好き。★★★☆☆

2023/01/06

ふう

広い草原で独りぼっちで生きているライオン。飾りの少ない文と大胆で力強い絵が、ライオンの孤独の深さを物語ります。壮大な夕日も星々が瞬く夜空も、ライオンには美しい風景ではなく寂しいだけの風景のよう。そんなライオンのもとに1羽の小鳥があらわれ、いっしょに暮らし始めました。「幸せ」とは書かれていませんが、ライオンがどれほど幸せだったか…。でも「100年たったらまたあえるよ」という言葉を残して小鳥は旅立っていきます。誰かを思う喜びと、その誰かを失った後の悲しみ。それでもなお誰かを思うことのすばらしさが胸を打ちます。

2020/12/12

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