小児医学から精神分析へ―ウィニコット臨床論文集
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小児医学から精神分析へ―ウィニコット臨床論文集 / 感想・レビュー
めまい
難解だが、とてもとても面白い本。詩的と言われているように、抽象度の高い概念や論述のオンパレードなのだけれど、この書き方でなければウィニコットの示す心の世界は表現できないのだろうなとわかる。面白い。フロイト親子の精神分析論をベースに独自に心的発達論を展開。移行対象に関する理論が有名なのだろうが、個人的にはその元になる、外的対象を内在化させ→かつその内的対象を外在化させる、という対象イメージの取り込み方の理論が面白かった。人は生まれた時は個体ではなく、個体-環境からなるユニットなのだというのも。
2024/03/15
ゼラニウム/フウロソウ科
図書館にない
2022/05/29
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