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ザ・パターン・シーカー:自閉症がいかに人類の発明を促したか

ザ・パターン・シーカー:自閉症がいかに人類の発明を促したか

ザ・パターン・シーカー:自閉症がいかに人類の発明を促したか

作家
サイモン・バロン=コーエン
篠田 里佐
岡本 卓
和田秀樹
出版社
化学同人
発売日
2022-11-30
ISBN
9784759820898
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ザ・パターン・シーカー:自閉症がいかに人類の発明を促したか / 感想・レビュー

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帽子を編みます

「自閉症」となっていますが、現在は自閉症スペクトラムASDを使うのが適切ではなかろうか?とすでにこだわりを発揮しながら手に取りました。(アル・)エジソンのエピソードから始まります。この人、身近にいたら大変だろうなと思いながら類する人たちの顔が浮かびます。if and thenを取り憑かれたように追い求める人々、確かに人類の進化は彼らに負っています。自閉特性の低い私も関心ある分野には試行錯誤を繰り返しています。これは人類に組み込まれた特性なのではとも思いますが、同時に全体を管理する人の必要性をも感じました。

2023/06/03

アイシャ

自閉症の多くがシステマイザーで、取り巻く環境にエビデンスを基本とした整然とした絵を描きたがる。物事がどんなふうに働くのか人一倍興味を持つ。その反面、認知的共感性が低いために他人を理解するのが苦手で人づきあいが苦手。高い能力を持っていながら、職業を持つことが出来ない場合も多く、疎外感を感じて生きている現実がある。彼らが面接段階ではねられるケースも多いが、その高い能力を生かすことは社会への貢献ともなる。自閉症の人たちだけ雇う会社がデンマークにあるそうだが、多様な人間が職業を持てる環境であったらと思う

2023/03/14

booklight

拾い読み。自閉症とシステム化脳の相関と人類史を考える。論理的であることとはどういうことか、とよく考えるが、システム化、パターンを見つける、ということも近いのかな。帰納法→演繹法、if-and-then、というのがシステム化の流れで、さらに実験を繰り返して科学となる。科学というのはある意味、脳が表現する世界観の一つなのかもしれない。それが共感性なしにシステム化脳の支配が強いと自閉症的になる、というのは興味深い。では逆はどうなんだろう。ハイパー共感脳というのを想像してみると、人間という動物の幅の広さを感じる。

2023/11/04

りょうみや

自閉症に焦点を当てた今で言うギフテッドの内容。科学・技術者的なシステム思考が行き過ぎて社会性が欠けていると自閉症と呼ばれる領域になる。しかしエジソンをはじめ多くの偉人はこの領域から生まれたという。シリコンバレーカップルの子に自閉症が多いということからも裏付けられている。脳科学、進化的な視点からも説明されていてわかりやすい。

2023/08/13

月をみるもの

if-and-then ルールを使えるようになったことが、人類という種が特別であることの根本原因である、、、と言わんがために、他の動物やネアンデルタール人をことさらに貶めるような筆致が気になった。それって、if-and-then ルール適用が得意な自閉症患者を差別するのとなにが違うの? まあ「人」権という概念がホモサピにしか適用されない=ホモサピであれば自閉症患者であっても人権がある、、というのと裏腹な思想ではあるのだが。

2023/03/11

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