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「共謀罪」なんていらない?! ---これってホントにテロ対策?

「共謀罪」なんていらない?! ---これってホントにテロ対策?

「共謀罪」なんていらない?! ---これってホントにテロ対策?

作家
山下幸夫
斎藤貴男
保坂展人
足立昌勝
海渡雄一
出版社
合同出版
発売日
2016-12-15
ISBN
9784772612326
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「共謀罪」なんていらない?! ---これってホントにテロ対策? / 感想・レビュー

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makio37

負け慣れしてしまい、共謀罪の強行的な成立過程への憤りすら感じにくくなっている。しかし、内容は把握しておきたいと思い借りてみた。「犯罪の尺度は、社会に与えた損害である」という刑法の本質に反するものだということを知った。決意(共謀)→予備→未遂→既遂という犯罪の過程に応じた処罰を中抜きし、例えば未遂以上で成立していた犯罪も共謀のみで処罰されることになる。更に、改正によって対象犯罪が大幅に拡大した盗聴法との連携も確実のようだ。NTTの立会が不要になり、密告を受けた警察が独自に盗聴を行えるようになる。

2017/06/25

tellme0112

衆院は採決されたけど。三分の二で再可決を強行されるか廃案にできるか…。改めて読むと、山尾しおりさんの法務大臣不信任決議案のときの発言の内容がよく理解できます。 ネットで仕入れた情報が整理されていく感じ。これ、自分に関係ないやと感じている人ほど、採決される前に読むべき本。なぜこれが図書館でリクエスト待ちではなくすんなり借りられてしまうのか…?!

2017/05/30

Takao

2016年12月15日発行(初版)。斎藤貴男「安倍内閣が目指す『戦争ができる国』と共謀罪法案」、保坂展人「共謀罪はどのように国会で審議されてきたか」、足立昌勝「共謀罪が制定されると刑法はどのように変質するか」、海渡雄一「『国連組織犯罪防止条約』批准に共謀罪法制は必要不可欠なのか」、山下幸夫「共謀罪が要請する捜査手法が監視社会を招く」の5章からなる。本書を読むと、共謀罪が全く必要ないだけではなく、国民の基本的人権にとって有害以外の何物でもないことがよくわかる。

2017/02/13

がんぞ

反対理由として呼号する「人権」は個人の権利だから、拡大すれば誰かの領分を冒す。「国家権力」を悪人視しているが、治安秩序を守る刑法の必要性は否定できないはず/北朝鮮という国家の需要で日本人を拉致誘拐したいとき、いきなり上陸し実行するのは無理だろう。現地人の協力を得て拠点を作り候補者を絞る作業に朝鮮総連朝鮮学校は「無関係」と言い張りかつて否定し激しく抗議した罪も認めない。「人権」にとどまらず「主権」侵害であり、「テロ国家」と同調する組織の監視、制圧がこの立法の目的であると見る/外国人にもマイナンバーは付与され

2017/09/06

そーすけ

152*オリンピックに、共謀罪も改憲も、いりません! ①TOC条約はテロ対策ではない②条約制定に人権団体が関与していない③【犯罪に至る過程】決意(共謀)⇒予備⇒未遂⇒既遂。共謀罪が導入されると、予備が処罰されないのに、共謀が罪になったり、刑法の体系がめちゃめちゃになる。法律とか刑法とか、素人にはやはり難しい……。「犯罪者が取り締まられるだけで、自分には関係ない」と思う人びとの無関心が一番怖いですよね。

2017/05/18

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