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借りの哲学 (atプラス叢書06)

借りの哲学 (atプラス叢書06)

借りの哲学 (atプラス叢書06)

作家
ナタリー・サルトゥー=ラジュ
國分功一郎(解説)
高野優
小林重裕
出版社
太田出版
発売日
2014-02-27
ISBN
9784778313937
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借りの哲学 (atプラス叢書06) / 感想・レビュー

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アナクマ

借りのない生はありえない。誰もがまず与えられて生存する。ここを起点に、借りの復権と、借りをもとにした社会システムをつくりあげるべきと提起する。◉借りから逃げると、嗜癖という病理に苛まれる。あるいは機会主義者となり、借りを一気に支払わされる(覚悟のうえの踏み倒しは?)。◉(p.214)借りがあることによって、私たちは自由を完全に奪われたわけではない。最初にどのくらい与えられたかによって、返す範囲も決まってくる。逆から言えば、自由の範囲も決まってくるのだ。◉引きずりそうなテーマだ。文庫化希望。

2018/01/14

『借り』の概念の考察。ひとは必ず誰かに借りを作って生きている。商品の購入やサービスを受けるのであれば対価を支払うことで借りはなくなるけれど、すべての贈与が必ずしも返礼を求めているとは限らない。そんなときは、贈与した相手に返礼するのではなく、他の誰かに新たな贈与として返礼すればよい。この恩送りの考えかた、すきです。

2014/12/04

魚京童!

返さねば!!!

2014/08/23

jackbdc

かつて贈与交換の世界に生きていた私たち人間も今やどっぷり等価交換の世界の住人となった。物々交換で贈与を繰り返しいつ終わるかも分からない関係を続けるよりも、貨幣によってその都度すっきり負債を清算する世界の方が暮らしやすいという私たちによる選択の結果である。しかし、行き過ぎた等価交換の世界に息苦しさを感じて、贈与交換の世界の懐かしさに浸る自はあって然るべき。強欲的資本主義への懐疑論なんかはこの延長線上にあるだろうし、二者択一ではなく複層的な選択の余地を生み出せれば、私たちの本能により沿った世界になる気もする。

2022/03/01

nranjen

本来ならマイナスな「借り」という言葉をポジティブにとらえ、社会をとらえていく鍵にしようとする発想を述べた本。この本で述べられている「借り」は日本人なら「おかげさま」という感じで、親しみがわくが、いろいろちょっと無理がある気がする。そもそも貸借は会計学ではあくまでも定量化されるもので構成されており、例えば愛に関しては納得いく説明ができているかは謎なのだ。そもそも人の人生はバランスシートで構成されているわけではいので、貸借以外の次元というものもある。そういう意味でも考える鍵を与えてくれる本ではあった。

2020/06/09

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