女になる方法 ―ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記―
女になる方法 ―ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記― / 感想・レビュー
くさてる
とっても面白かった。読んでいて、声を出して笑った個所も何度かあった。女性として生きていくうちにぶつかる、ファッション、恋愛、年を取ること、妊娠、性欲、自分の身体のこと、そんなすべてのことを機関銃みたいに皮肉なユーモア混じりにぶつけてくる。そうだよ!それだよ!と思うところがたくさんあったし、地に足がついた現実的なフェミニズムを体感した気分になった。内臓開いてぶちまけるような正直さとキツいユーモアに、ヒく人もいる内容だと思う。国や文化の違いもあるので百%分かるとまでは私もいえない。でも読んでよかった。
2018/08/11
左手爆弾
イギリスのフェミスト・エッセイ。ワーキング・クラス出身で、ブリット・ポップを聴いて育った筆者による、女でいることの様々な問題。基本的に皮肉たっぷりの下ネタジョーク全開で、硬派なフェミニスト本とは全然違った切り口で女性が直面する様々な問題を切る。もっとも、法律や歴史についての話も織り交ぜていて、フェミニズムの考え方についてもそれなりに学べる。様々なポップカルチャーを引用しながら話が進むので、英米圏の音楽や映画、TV番組などが好きな人はそこだけでも笑えるだろう。
2018/09/26
risako
日本でフェミニストというと田島陽子のイメージで固まっているのが悲しいのだが、著者みたいに抜群のユーモアのセンスの中にさりげなく女であることの悲しみとかくやしさを盛り込み、しかも男をけっして敵扱いにもしない論調はすごく好感が持てる。いちばん感心したのは、レディ・ガガに対する考察(以下抜粋)。(ベルリンのセックスクラブに著者とガガが飲みに行ったときのこと)「ほんのちょっとしか服を着ていないのに(中略)全然、男の人をムラムラさせようと思ってやってるわけじゃないですよね?」
2020/11/20
Junichi Kitazawa
saebou氏の翻訳ってことで読んだ 男としてはほんとに知らないこともあるし、娘に読んだよって伝えるのは気恥ずかしい内容も含むのだけど、でも人間として知っておくべきことだとは思うんだよな 保健体育でもっと踏み込んで教えればいいのに そしたら孕ませをエロワードとして使うことの気持ち悪さとか、理解できるだろうになあ
2019/11/08
ざじ
書かれていることで理解できないギャグも賛同できない主張もけっこうあるが、とても大切な本だと思う。脚注と訳者あとがきが誠実だった。
2018/10/22
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