ひばり自伝―わたしと影
ひばり自伝―わたしと影 / 感想・レビュー
FK
1971年に出版されたもの。自伝であるから、それは一方的な資料という制約や限界はある。でも生の当人の声が聞けるわけで、やはり意味があるだろう。大変な半生記であり、読んだことで、あらためて漠然としていた美空ひばりという人物が、少しは私の中で実体化された。これまで週刊誌的な情報しか私には入ってなかったわけで、そういう意味でも事実に近いこと、あるいは本人が事実としていることに触れることができる。それが伝記のいいところだろう。なお母と娘の関係の問題はここでも横たわっており、なかなかに難しいものだ。
2015/10/27
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