改訂新装版 テレジンの子どもたちから: ナチスに隠れて出された雑誌『VEDEM』より
改訂新装版 テレジンの子どもたちから: ナチスに隠れて出された雑誌『VEDEM』より / 感想・レビュー
Nobuko Hashimoto
チェコのテレジン収容所で生み出された子どもたちによる雑誌を日本に紹介した本の改訂版。親と引き離され、すし詰めの部屋での共同生活、まったく足りない食事や衣服、きつい労働を強いられるなかでも、子どもたちは豊かな芸術性を発揮した。そうした創作活動を導き、支えた大人たちの存在も紹介。関西ウーマンの書評連載で取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=202368 昨夏、訪れたテレジンの様子をまとめたブログへのリンクも貼っています。併せてどうぞ!
2024/01/10
NakaTaka
『アウシュヴィッツの図書係』を読んでから、そういう被害を受けた人たちが何故?という疑問が心の底に燻っている。この本は、テレジン強制収容所で少年たちが作っていた雑誌VEDEMの翻訳とそこでの生活、その後について。13歳から15歳までの少年たちなのに、内容は非常に高度で、とても優秀だったということがわかる。その少年たちのほとんどが戦後まで生きることができなかった。そして何より、この本を出版するまでの苦労!著者は現在の状況をどれだけ憂えていらっしゃるだろう。後書きまでしっかり読んだ。
2024/02/11
のんたろう
ナチスが当時のチェコスロバキアに作ったテレジン収容所で、13~15歳の男の子が週1回、秘密裡に発行していた雑誌「VEDEM」を紹介した本。絵、詩、評論など、内容は多岐にわたり、中学生にあたる年齢とは思えない成熟ぶりに驚かされる。ある子は、親を尊敬していると前置きしつつ、以下のようなことを書いている。↓
2022/06/12
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