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きょうかたる きのうのこと

きょうかたる きのうのこと

きょうかたる きのうのこと

作家
平野甲賀
出版社
晶文社
発売日
2015-05-23
ISBN
9784794968814
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きょうかたる きのうのこと / 感想・レビュー

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kinkin

グラフィックデザイナーで装丁家でもある平野甲賀さんのエッセイ集。文字や装丁のこと。ポスターや舞台の美術についてこれまでに手がけた本のこと、作家さんのことそして日々のことなど。甲賀さんは面白い本を出版する晶文社の装丁を多く手がけている。その晶文社も出版する本がそれまでの路線と違ってきたのが残念。それでも他の出版社の本でも甲賀さんのデザインになる文庫本や単行本は見かける。独特の書体はコウガグロテスクという名前があるそうだ。図書館本

2019/05/01

こうちゃ

京城(現ソウル)で生まれ、東京、そして小豆島へ。いつでも自由自在に新たな活動の場を模索してきた。文字や装丁のこと、舞台美術やポスターのこと。劇場プロデュースや展覧会のこと。先輩や後輩のこと、友人のこと、そして家族のこと・・・。半世紀にわたり、のびやかなデザインと描き文字で、表情ゆたかに本を彩ってきたデザイナーの、昨日から今日、そして明日を気ままに行き来しながら綴るエッセイ集。常々、疑問に思っていた〔装丁〕と〔装幀〕。”装丁?装幀”で、歴代の装丁家たちの〔装丁論〕を読み何となくわかった気になる。

2015/08/09

nizimasu

平野甲賀さんの身辺雑記や過去の装丁を巡るエピソードなんかもまとめたエッセイ集。その時々に出てくる平野さんの書き文字の美しいことよ。とても見ていて癒されてしまう。しかし3.11を挟んで小豆島に移住した話や盟友の斉藤晴彦さんの追悼文には何ともいえない行間からにじみ出るような寂寥感すら感じてしまう。ただ博識な平野さんだけあってこの本でも武井武雄さんという挿絵画家さんの作品に出会う。何ともほっこりする懐かしい挿絵。それを調べたりする愉楽。やっぱり平野さんの本好きのエッセンスが垣間見えてまたもやほくそ笑んでしまった

2015/08/09

さすらいのアリクイ

装丁家、平野甲賀さんの仕事、人生、趣味、住んだ場所などについてのお話が載っている本。読みやすいけど、本のデザインや文字についてなど理解が難しかったり無理だなと思うお話もどんどん飛び出してくるので恐ろしい本でもある。でも、そんなに怖い人ではないのかもなと。文字、本のデザイン、映画、一緒に仕事した人、感心を持った人など自分の心の向かう人やものにスッと近寄ってあれこれ試してやってみて…という人生を送った人なんだろうなと。決して軽くない出来事も飄々と語っているのを読むと色々あったのかもなと思うのですが。

2021/04/16

ととろ

装丁文字を描かれていたという平野甲賀さんの訃報記事を読んで図書館で借りる。まずなんだか違和感を覚えたのが本文の文字。はて?と思っていたら、丸ゴシック。ご本人が好きらしい。あと、普通漢字で書く文字がひらがなだし、ひらがなで書く文字が漢字で混乱。何か意図があるのでしょうね。いろんな人の名前が出てくるので、片っ端から調べて確認するのはちょっと楽しかった。「ふとした表紙に」という話が気になりこれも予約。ただ内容がとりとめもなく、半分読んで挫折。字は見たことあるけど平野さん装丁の本、一冊も読んだことないのに気づく。

2021/05/08

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