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写真が語る「百番」と飛田新地

写真が語る「百番」と飛田新地

写真が語る「百番」と飛田新地

作家
橋爪紳也
上諸尚美
出版社
洋泉社
発売日
2019-04-11
ISBN
9784800316264
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写真が語る「百番」と飛田新地 / 感想・レビュー

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HANA

大阪飛田新地で現在も料亭として使われている鯛よし百番。その内部の見どころを写真として収めた一冊。昨年の忘年会をこちらでやりまして、先にこの本を読んでおけばと今さら後悔。各部屋や廊下の見どころを抑えているため、ガイドブックとしても使えそうだし。写真という形式のせいか、場所によっては実物より魅力的だし。百番だけではなくその周囲の変遷や現在のその様子も収められていて、飛田という場所の持つ魅力を知らされた一冊だった。元遊郭という特殊な場所に咲いた、ある意味キッチュな花を存分に堪能できました。また行きたいなあ。

2020/01/07

あたびー

明治末期の大阪「ミナミの大火」後、同じ場所での営業を許されなかった妓楼が移って来たという、飛田新地。そこで一時妓楼として営業の後、売春禁止法施行後も料亭として現在も営業を続ける料亭(文化財建造物指定)「鯛よし百番」の内装及び歴史を紹介した本。目黒雅叙園にも似た桃山趣味の意匠は、豪華絢爛にして少し過剰。1度は行ってみたい所です。その他飛田新地の現在と過去も写真で紹介されています。

2020/02/07

hitotak

元々は遊郭だった建物を現在は料亭として使用している飛田の「鯛よし百番」の写真集。実際に行って見てみたいのは山々だけどさすがに敷居が高いので、噂に違わぬコテコテに派手な装飾と一部屋ずつ違う和の意匠をじっくり眺められて楽しかった。このような桃山風デザインになったのは料亭に転換した後とのことだが、実際に遊郭として客を取っていた時代の室内も知りたくなった。この非日常的な雰囲気に惹かれてやってくる客は多かっただろう。この建物を「豪華絢爛たる安普請」と評した専門家がいたというが、言い得て妙と感心。

2019/11/04

kaz

他の本で飛田新地を取り上げていたものはあったが、イメージが全然違う。料亭である百番の建物の立派さには驚かされた。残っている遊廓建物も、ある意味、歴史的な建物群ということになるのだろう。

2019/07/14

チョビ

以前著者らが出した写真集に比べてもう少し学術的に調査した本。戦前の「ひらパー」よろしく、ここでいろんなビジネスが花開いたと思うと楽しい。また百番の当時のオーナーの、建物に対する執着も面白かった。そしていつもいつもこういうところにやってくるのは人権女。ここで働いている女性がそれなりに扱われていた記述もある上でその旨も描かれているわけだが、その記録の淡々さゆえに、その人権を叫ぶ女がなぜかヒステリックに思えた。柳原白蓮の旦那とか、そのクチなんだよな…。アカいのは大嫌いです(BY ザ・スターリン)!

2020/10/02

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