ガリレオ書簡集 (イタリアルネサンス文学・哲学コレクション)
ガリレオ書簡集 (イタリアルネサンス文学・哲学コレクション) / 感想・レビュー
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まさしく「チ。」の世界。天動説と地動説のどちらが真理なのか揺れ動く時代にガリレオ・ガリレイ自身が著名人に送った書簡の数々(1597年にケプラーから、1615年のクリスティーナ大公母まで)を翻訳。天文学的発見に興奮しているガリレオの様子が手紙から感じ取れるし、なんとなく筆まめ感があって親しみやすくてめちゃくちゃ面白い。メディチへの月面の凹凸が山脈だったり満ち欠けの様子をイラスト付きで詳細にレポートしている様子には驚いた。後半は天動説派との論争や非難の激しさが伝わってくる。
2023/08/31
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