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悲しみの時計少女

悲しみの時計少女

悲しみの時計少女

作家
谷山浩子
出版社
復刊ドットコム
発売日
2010-10-26
ISBN
9784835445618
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悲しみの時計少女 / 感想・レビュー

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to boy

長女のお薦め本。谷山さんらしい不思議な世界が語られています。時計職人が作った摩訶不思議な世界を旅する主人公ですが、ラストが急展開で驚きでした。 谷山さんの歌にも通じるメルヘン。

2014/10/04

Te Quitor

凄い話だ。どう凄いのかは説明しようがない、無理矢理説明するなら「不思議の国のアリスの世界イメージで怪奇ホラー」という感じ。主な登場人物は「サカナ男」と時計の文字盤の顔を持つ「時計少女」と歌手兼作家の「谷山浩子」。異質な異世界がとても興味深く、素晴らしかった。ただ、自分は元々ホラーが苦手なもので・・・(以下略)。シュールな路線で残酷な展開へ。へ~、なるほどこれが谷山浩子ワールドなのか。不可思議さが魅力的。

2015/02/12

せんか

すごく面白かった。谷山さん、小説の才能もあるんですねえ。谷山ワールド炸裂って感じで。意味不明というか不思議世界ではあるんだけど、物語の流れとしてはそこまで逸脱してないのでわりとすんなり読めました。谷山さん好きならオススメ!

2011/02/18

たいちうみ

「文章を追っていると、谷山浩子サウンドが聞こえる。」これについては、浩子さんのファンなら同意してくれるにちがいない。いきなり現れた男女に引っ張られて飛び込んだ不思議な世界。どこがどう不思議なのか説明するよりは実際に読んでほしい。媒体は違えども、それはまさしく彼女の音楽と同じ。キーボード、ギター、ドラムなどの楽器が勝手に頭のなかで演奏をはじめる。読み進めるにつれ鮮明に引き込まれていく谷山ワールド。彼女の生みだす世界に頭まで浸かりたい人にはおすすめ。

2011/11/30

T.Y.

元カレを称する男? に紹介された少女は、顔が時計の文字盤になっていた。彼女と共に「時計屋敷」に向かう途中で出会う様々な時計。ひたすら「いま」を告げ続ける時計の森、砂時計と化して生きる二人、ゼノンの逆説のごとく時の中に人を閉じ込める時計…。シュールな世界が横浜から鎌倉という現実の地名に重なる様は笑いもありつつ、各エピソードと最後は中々にダーク。人は時計の刻む時に合わせての生活を強いられる、それは時計が時を作り、人はそれに合わせて切り刻まれるということ。そんな重さと強迫を美しいイメージで描いた一遍。

2014/09/05

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