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ようちゃんの夜 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

ようちゃんの夜 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

ようちゃんの夜 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

作家
前川梓
出版社
メディアファクトリー
発売日
2008-06-21
ISBN
9784840123457
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ようちゃんの夜 (MF文庫ダ・ヴィンチ) / 感想・レビュー

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5 よういち

ツッコまれるの覚悟レビュー◆女子高生"小山亜紗子"は同級生の少し変わった"ようちゃん(塙ようこ)"の言動に自分にないものを感じて、次第に憧れるようになる。亜紗子の視点から、ようちゃんとの毎日をみずみずしく描いた作品◆ようちゃんの感性は繊細で浮遊物のよう。詩と現実の間を行ったりきたりしている気がした。大人から見れば"不思議ちゃん"のようちゃん。しかし、それは大人が大人になる過程で忘れてきた感性かもしれない。現実しか見えない私とは全く違ったものが見える、ようちゃんを私もうらやましく思っているのかもしれない。

2018/07/07

dr2006

登場人物の「ようちゃん」と作者の前川さんは「共感覚」を持っていると思った。ようちゃんは、物質から特定の色を感じたり、ある物質や事象を全く関連のない別の物質や事象で形容できるみたいだ。まるでカオスのようなそれらの描写を主人公の亜紗子には遠慮なく打ち明ける。亜紗子はそんなようちゃんに共感していたが、自分ももっとようちゃんのその共感覚に共感してもらいたいと思っていた。ようちゃんの行動と本作品には脈略と説明が希薄な為、まるで夢を見たような都合の良い誤謬感が味わえる。如何に感じ取るか・・。詩的な作品。

2016/09/09

アマニョッキ

たまに出会うんですよね、こういう小説。 読みかけでも、読み終えてても、目をつぶってその小説のことを思い出すだけで涙があふれてくるような、それぐらいぐわっ!と浚われちゃうやつ。 文字の配置も大きさも、漢字とひらがなのバランスも、空白のつかいかたも、なんかもうすべてがうまくいっていて、掴まれました。 どなたかも書いていたけれど、魚喃キリコの漫画思い出したりもして。ラストもよくて、泣けたし、好きでした。

2015/04/27

夜間飛行

息を盗まれる……そんな印象の小説だった。それは、アサコがようちゃんの言動一つ一つを見つめる目線で書かれているせいかもしれない。いつの間にか、自分もアサコやようちゃんと同じ呼吸をしているように感じてしまう。決してすんなり読める文章ではないが、ようちゃんの存在感がしっかりと伝わってきた。

2012/11/04

りり

亜紗子には見えてないものが見えている ようちゃんの目のカーテンがどうなってしまうのか。ヒヤヒヤしたけど亜紗子もようちゃんも ちゃんと繋がってた。会わなくても大丈夫って 素敵なことだと思う。

2012/07/07

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