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ひとのこ 下(完) (ボーダーコミックス)

ひとのこ 下(完) (ボーダーコミックス)

ひとのこ 下(完) (ボーダーコミックス)

作家
新井英樹
出版社
リイド社
発売日
2021-10-20
ISBN
9784845861071
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ひとのこ 下(完) (ボーダーコミックス) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

「昔…とある奴が人と世界について神様と交渉したって物語はヨタ・でたらめだとしても面白い 人の傲慢を嫌ったそいつは全人類のために その罪を引き受けたと…… けど時は流れどいまも変わらず 大方すべての人間が傲慢たる自由を唱い求めています ならもう いっそのこと あんたら全人類ひとりひとりが十字架 背負って磔られちまえ 俺が それを笑ってやる」モノリスとしてのスマホ。仰ぎ、依存し、炎上する赤子達。「憎しみの種火は業火となり やがて自らを世界をも焼き尽くす」(つづく)

2021/11/09

イシザル

巨匠 新井英樹の集大成。 キリストが再来しても、世界は変わらないかもしれないけど、キリストの再来というチート級の人物が現れてまたいなくなっても、「何か」は動き出す。居ても居なくても「何か」を動かす人間こそ本物なんだろー

2021/12/01

とんかつラバー

天戸童の周りに人々(使徒)が集まりやがて教団が出来上がる。しかし大きくなる教団に対して日本のカルト宗教や富豪ジェイムスの妻が立ちはだかり、ユダは裏切る…が天戸とジェイムズにとってはそんな事どうでもいいのであった。日本人にはクリスマスと結婚式でしかキリスト教は馴染みがないけど(あるいはキリスト教を利用したカルト宗教)本来キリストの言ってた事ってこういう事なのかも。今年読んだ漫画の中で一番スゴイ。

2022/11/04

訃報

「今の私だけで答えを出すな 別人となれ 変わり続けろ 別人となることだけが人生だ 夢中で私を騙し間違いを叫べ 幾千万の間違いをぶつけあうために 無意味・無価値の言葉がある 真理とされる間違いを見つけるために言葉がある いままでとは違う新たな間違いを信じて別人になるために 言葉がある あなたが次々に別人と変われば 一度きりの人生が幾度もある人生に変わり 幾度もあるなら挑戦冒険に二の足を踏まなくなります それは絵空事ではなく現実で 人が現実と呼ぶものこそが絵空事 物語なのです」

2022/12/10

sucksuckhello

ジョージ秋山ですら、寓話ではなく忠実な漫画化に留めた聖書のモチーフを、本当に現代の聖書として書き切ってしまった。スマホに群がり誰かが言った理想を叫ぶひとのこ。自分は何者にも隷属しないという傲慢なひとのこ。みんなそれぞれに張り付けられてお互いに笑い合おう。みんなどうせ死ぬし、何もかも途中なのだし、見返り求めずにちょっとずつ親切にする。だめだ、言葉がまとまらない。傑作漫画だ。

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