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甘える勇気 (WIDE SHINSHO 254)

甘える勇気 (WIDE SHINSHO 254)

甘える勇気 (WIDE SHINSHO 254)

作家
和田秀樹
出版社
新講社
発売日
2019-07-25
ISBN
9784860815875
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甘える勇気 (WIDE SHINSHO 254) / 感想・レビュー

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katoyann

土居健郎に師事した精神科医が「甘えること」の効用を論じている。異彩を放つ論稿に思えるが、精神疾患を拗らせる患者は人に頼ることが出来ず、自分一人でキャパオーバーになるまで頑張ってしまう傾向にあるという。メンタル的にはむしろ弱々しく頼りなげにみえる甘え上手の人の方が強く見える人よりも上手く生き残ることができるのだとか。 注目は日本型新自由主義批判である。例えば「自己責任論」が蔓延し、それを人々が内面化して、生活保護受給者をバッシングするという構造に権利保障を担う国の無責任と人々の無知の問題を問う。良書です。

2023/09/23

ゆう

図書館。甘えるが悪というか……うーん、読んでみて失礼だけども、昔は良かった論に近くてなんだかなぁとなってしまった。でも人はそんなに周りのことを見てないし気にしてないのはわかる。思ってるほど他人は自分に興味はない。昔はよかった、こう出来ていた。なら、今できていないのもなにかしらの理由があるからだし。今の世の中そんな風に無邪気に甘えるのはやはり難しいなぁと思ってしまう。

2020/12/22

夕葉

日本には我慢を美学とする風潮や、「自己責任論」という強者の理論があり、甘えられない状況が周りから固められている。しかし、実際には「甘える」ことは弱さではなく、自己主張をできる強さである。甘えられる=相談されると、「頼られた」「自分が選ばれた」という実感から、嫌な気持ちになる人はそう多くないので、困ったときはお互い様で甘えてみれば良い。甘える勇気を出して、自分の心身を守ることこそが何よりの自己責任である。また、4章では生活保護について書いてあり、数値で見ると今までとは違う印象を受けた。

2020/01/25

aoyami

「甘える」とは、困った時に適切に助けを求める能力のこと。同情を買って打算的に他者を利用するのとは意味が違う。なぜ2000年代に入ってから特に、甘え、他者の力を借りることが罪悪とされてきてしまったかの考察がとても面白く納得できた。確かに資本主義の名の下に個人がないがしろにされている点は大きい。競争社会ではあるけれど、それを個人の生き方にそのまま受け入れてしまっては、心身をすり減らして壊れていく人が増える一方なのは当然だ。そんな人たちをたくさん見てきた精神科医の著者だからこその視点を感じさせ、面白かった。

2019/10/03

猫のかずは16歳

甘えるの勇気が、いるよねと思いながら読みました。でも安易に生活保護は違うと思う。甘えると利用するは全く別物だと痛感した。75

2021/02/28

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