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蟹工船 (まんがで読破)

蟹工船 (まんがで読破)

蟹工船 (まんがで読破)

作家
小林多喜二
出版社
イースト・プレス
発売日
2007-10-01
ISBN
9784872578362
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蟹工船 (まんがで読破) / 感想・レビュー

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徒花

おもしろかった。ロシアがウクライナに侵攻しているいま読むと、なかなか感慨深いものがある。生活の糧を得るために、採ったカニを船の中ですぐ缶詰に加工する蟹工船に乗り込むことになった労働者が日に日に不満をためつつ、ロシア人と出会ったりして共産主義の考え方に触れ、労働者を道具のようにこき使う資本家階級側の人間に対して革命を起こす物語。たぶん基本構造自体は、いまもそんなに変わってはいない。

2022/04/08

mitei

これを書いた時にはまだまだ共産主義に対する期待感が強かったんだなと感じた。今でもブラックな企業があるので時代は変わってもあまり変わらないとこがあるなぁ。

2012/06/18

コウメ

日露戦争後の日本のお話、当時は食料がなく、缶詰は大砲より勝る1品。船から港まで蟹がもたないので船につけようということで、蟹工船。その中には労働者が過酷な労働で人を人と扱わず、奴隷のような風景。途中で何かしらの社長がきて、あるビデオを見せたのが凄く腹立つ。「雨の日もそして風の日もその青年は、決して休むことなく!真面目に働き続けたのであります。こうして青年は一大富豪として名を馳せ!末永く末永く幸せに暮らしたのであります。」ストライキを起こす。日本の勤勉ってなんだろう?

2019/06/10

forest rise field

昭和初期の北海道での蟹工船(漁と缶詰加工船)の話。労働者(プロレタリア)が資本家から搾取され、労働者は何も言えず働くだけ。労働者に楽しみなんてあっちゃいけないという過酷な環境。今の時代からは考えられないが、そういう時代だった。当時なら共産主義に憧れを抱き赤化するのも納得できる。

2022/08/03

小木ハム

読破シリーズ15冊目。日本のプロレタリア文学代表作が漫画で読める。"蟹航船"ではなく"蟹工船"であり海に浮かぶ工場、海のタコ部屋とも。海の幸は鮮度が命で、かわさき船で獲ってきた蟹を直ぐに解体、缶に詰めるよどこまでも。缶詰の保存食としての需要も相まって資本家はぼろ儲けだが労働者にとってこの環境は過酷を極め、脚気(ビタミンB1欠乏による神経障害・心不全をきたす)で死んでしまう人も。原作を踏襲しているかわかりませんが本書では暴力監督への顔面パンチシーンで一定のカタルシスを得られる作品となっております。

2019/09/29

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