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人間の幸福 (幻冬舎文庫)

人間の幸福 (幻冬舎文庫)

人間の幸福 (幻冬舎文庫)

作家
宮本輝
出版社
幻冬舎
発売日
1998-04-01
ISBN
9784877285845
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人間の幸福 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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優希

近所に住む主婦殺人から始まる物語はミステリーのようでもありましたが、人の生き方を考えさせられる物語でもありました。疑惑を持つことで見える意外な生活や秘密、心の中が見え隠れするのを見ていると、幸福とは何だろうと思わされます。事件より心理に目がいきました。

2018/04/07

巨峰

主婦撲殺事件。被害者の主婦とトラブルのあったマンションや近隣の住民に拡がる波紋を細やかに描いた。登場人物が多すぎて混乱したり、そもそも賃貸マンションの住民がここまで相互の家庭事情を把握してたりしないよと突っ込みながら読んだけど、この小説は、犯罪小説の形を纏いながらも作者らしいヒューマニズムを追求した作品になっている。小説に生きる意味だったり、人生の教訓とすべき言葉を求める人により向いた作品だと思います。

2017/09/05

遥かなる想い

全体としては面白かった。住人の隠している秘密が徐々に明らかにされて・・という展開は引き込まれる。しかし私が宮本輝に期待している世界とは違う気がする。

2010/05/09

Tsuyoshi

殺人事件が発生したマンションの住民として捜査対象になった妻と二人暮らしのサラリーマンの主人公が他の住民達への捜査の真似事をしていく中で住民達の隠された本質や価値観を目の当たりにしていき自身の生き方や幸福について自省、再考していく展開。様々な幸福に対する提唱がなされていたが、特に自殺未遂を繰り返す住民に対する批判の一文「人のために生きた事がない人は孤独を感じやすい」が自分にも身につまされる部分があって特に印象に残った。

2018/07/19

sofia

あとがきで「宮本輝の作品に惹かれて本書も読んでみようと思ったと推測する」「読み始めたら少々戸惑いを覚えたかも」と書いてあるが、その通りでした。普通の人たちが登場人物として出てくるが、クセの強い人たちばかり。ひかれる人もいないし、皆隠しごとがある。その人たちの幸福とは?作者が言いたい幸福論が散りばめられている。

2021/05/20

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