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ネメシスの哄笑

ネメシスの哄笑

ネメシスの哄笑

作家
小森健太朗
出版社
出版芸術社
発売日
1996-09-01
ISBN
9784882931270
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ジャンル

ネメシスの哄笑 / 感想・レビュー

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雪紫

小森さんが高沢のりこじゃない小森健太朗として初めて出て来る謎の同人ミステリ「ネメシスの哄笑」を探しながら殺人事件の謎を追うミステリ。小森さんの今までの著作が謎解きに関与したり、「コミケ殺人事件」が何処まで関与するかわからないエピソードも。結局のところ高沢のりこさえも使いメタにメタを重ねた実に小森さんらしい作品だった。わたしは好きよこれ。好きなミステリ感想サイトの紹介で本棚に押し潰される死に方を「ある意味マニアにとっては本望な死に方」と書いてたけどうん、わたしも同意。

koo

自分としては評論家のイメージが強い小森健太朗初読みです。日下三蔵氏の本名溝端康史の探偵役、作者小森健太朗も登場、ミステリ出版業界を舞台とした全編メタミス作品でしたが作品世界を貫きつつ終盤の捻りは見事でした。メタミスは必ずしも面白くない自己満足的作品も多い中お気に入りの作品となりました。他作品も読んでみようと思います。

2021/12/08

ふじさん

初・小森健太朗。「同人誌に掲載された傑作ミステリの作者を探す」という筋立ては面白くメタミステリの仕掛けも楽しめたのだが、初めて著者に触れる作品としては選択を誤ったかも知れない。やはりこれは作中でも言及されている著作、せめて『コミケ~』と『ローウェル城~』は先に読んでおくべきだったのだろう。実際、真相の衝撃を著者が意図した完全な形で受容出来たとは言い難く、若干の勿体なさを伴う読書となってしまった。作品としては少し突き抜けが足りず結末で筆が急いでいるように感じたものの、本筋の謎解きは充分に及第点。面白かった。

2011/08/06

ごまにゃん

読んでしばらくしてから、失敗したか? と思いました。作者の他の作品が本作に登場するにもかかわらず、わたしはその一切を読んでいなかったからです。メタフィクションの重ね塗りのような作風に楽しめるかは心配でしたが、「ネメシスの哄笑」を追う主人公の流れはなかなか面白いです。ですがオチは正直に言うとあんまり……でした。メタフィクションらしいとは言えます。推理小説界隈ではしばしば行われる作者の登場も賛否あるでしょう。

2019/01/10

ひきけ

当初「ネメシスの虐笑」を読みたくて探してたら見つけたのが、この本だった。現実と虚構が、ごちゃまぜになってるお話。訳わかめ~(アウチっ)

2011/03/04

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