トーキョー・フューチャー・クラシック Julie Watai作品集
トーキョー・フューチャー・クラシック Julie Watai作品集 / 感想・レビュー
ぷほは
「自動的に浴び続ける大量の情報で致死的退屈症になっていることにも気付かない無機質な私たちでした」という作者に、最早若干の懐かしさすら齎されるのだが、文化に対する自分の距離感というものはそういうものだという気もする。いつも流行に遅れがちの情弱で、遅れるどころか気づいたら終わってた、気づかないまま通り過ぎてたこともしょっちゅうだが、そういう遅滞で気づけることやまとめられるものもあるはずだという考えも、あっていい程度に社会は複雑で、その複雑さがある特定の人々には退屈に移るのだろう。共感はできないが理解はできる。
2016/02/13
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