奈良原一高のスペイン―約束の旅

なる

いくつかに章立てされた写真は色々な街をめぐった足跡とともに切り取り方の妙を浮かび上がらせる。ゴヤの巨人を思わせるような像や群がる虫のように見える広場の鳥たち。独特の陰影はモノクロでありながら太陽の熱を感じずにはいられない。祭りに熱狂する市民の熱量。コロシアムを満たす狂乱の渦。舞台は街から村、荒野へと広がり、最終的にマタドールに集結する。かつての代名詞だった闘牛は今ほとんど行われていないらしい。時代的に当然なりうる流れではあるけれど、興行はともかくモニュメントくらい見ておけばよかったな。

2020/07/18

古本虫がさまよう

今朝(1・21)朝刊を見たら、奈良原一高さんという写真家が死去したとの記事が出ていた。たまたまこの本を読了したところ。奈良原氏のエッセイも何点か収録されている。写真はモノクロ。スペインにも長期滞在。60年代のスペイン各地の模様、人々がうつしだされている。闘牛のシーンも。フランスにいた時など、スペインは見下されている感じを味わっていたそうな。 以前、スペイン(バルセロナ、マドリッド、ウエスカ…)に出掛けたことがあり、その縁で、スペインワイン、スペイン料理等々に関心を抱くようになり、この写真集も手にした次第。

2020/01/21

ぬまけん

A

2021/01/23