恋愛 L'amour
恋愛 L'amour / 感想・レビュー
アキ
シュールレアリズムの祖アンドレ・ブルトンとポール・エリュアールの詩に日本の誇る宇野亜紀良のイラストが色を添える。「愛し合う愛」によって生まれる32の愛の形。「窓は開かれ、なかば開かれ、閉じられるだろう、窓は星をのぞみ、星は窓の方へのぼってくるだろう、星は窓にとどくだろう、あるいは家の反対側から入ってくるだろう。」フランス語では、窓は女性名詞で、星は男性名詞だそうです。本書の元になった「処女懐胎」は1930年発刊され、サルバトール・ダリのエッチングが表紙を飾っていたと寺村摩耶子の解説にある。
2021/05/22
ケイ
なんとも、破廉恥な。 L'amourは、愛の意味をもつがセックスも意味する。内容は「恋愛」ではなく、「性愛」。32の愛の形は、性愛における体位。仏文と日本語訳があるので手にとったが、口があんぐりとなった。。ブルトンのシュールさはこのようにも発揮されるのか。オリジナルのダリの表紙を見たい。想像力をいやおうでも駆使してしまう書き方に脱帽。この後は18禁。2.[男があおむけに寝て、女が男の上に横たわっているかたちを「c」という] [10.「女が向かい合った男の肩に両脚をのせているかたちを「大山猫」という]
2015/04/28
コットン
【〜珈琲読書会〜】愛のスタイルを名詞にしそのキャプションとイマジネーションを掻き立てる挿画とが渾然一体となって進んでいく。序文の「愛には、接吻と、抱擁と、問題と、そして問題のどこまでも不確かな出口とがある。」という混沌さこそが愛かもそれない。宇野亜喜良さんの雰囲気ある画が最高!
2020/08/29
RyuRyu3
愛のかたちは様々である。 小舟での誘惑、永久カレンダーなど面白い言葉がたくさんあるだなと。 宇野亜喜良の挿絵目的で買ったのですごく良かった
2023/09/05
スガミ
(図書館)美しくて滑稽な32の愛のオブジェ。/テキストと挿画がちぐはぐに配置されていることで、行きつ戻りつする体感的な楽しさがあった。/3部に分かれた糸綴じだったからどの頁もパタンと開きやすくじっくり画面を堪能できたのも嬉しい。
2015/11/02
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