Cover Model 星野 源 2013年6月号

Cover Model 紹介

更新日:2013/6/6

Cover Model星野 源

きれいな話じゃない、人間臭い
だから好きなんです

俳優、音楽家、文筆家、ラジオパーソナリティ……。
さまざまな顔の持ち主だ。6月8日公開の『箱入り息子の恋』で、
ついに映画初主演を果たす。

市役所職員の天雫健太郎は35歳、童貞。実家暮らしで、友人ゼロ。
ペットのカエルだけに心を開き、趣味は格闘ゲーム。
そんな自分が周囲にどう思われているか、自分でも分かってる。
でも、変えられないし、変わるつもりもない。
そんな彼が、両親による代理お見合いを機に、恋をする。
お相手は、ブルジョアな今井家のひとり娘・奈穂子。
彼女は、目が見えなかった。殻に閉じこもっていた、ふたり。
世界を変えるのは、自分を変えるのは、やっぱり恋愛だ!

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「僕は“性!”って感じがしましたね。
いつもは静かな健太郎が、夕陽の中でうおーって走り出すのも、
「自分の内側から沸き上がってくる欲って、
人格だとか今まで積み重ねてきたものとかを変える力がある。
だから、健太郎の中に“やめてくれ!”って気持ちもあったと思うんですよ。
女にハマってしまったせいで……って、言い方悪いですけど(笑)、
かわいい女の子のせいで、日常が崩壊していく。
きれいな話じゃない、じゃないですか。
ハッピーエンドで収まりきれる話じゃない。
だから好きなんですよね。
人間臭いって、こういうことだよなあと思うんです」

一生に一度の「映画初主演作」が、この作品だったこと。
「人間臭さ」がめいっぱい詰まった作品だったことに、
誰よりも彼自身が、喜びを感じていた。

ここで朗報が。
星野が本誌2012年11月号よりスタートさせた、
読者参加型の人生相談連載
星野源のだまって俺について来い』は、次号2013年7月号から再開予定だ。
活動休止前と、何か変化があるのだろうか?

「どう変わってくのかなあ。変わらないかもしれないけど、
ちょっと落ち着くかもしれない。
前までは、むりやりテンションを上げていた感じだったから、
ある意味どっしり相談には乗れるかもしれません。
でも、どっしりしてるだけで、
相変わらず役には立たないかもしれません(笑)」

そんな星野 源さんが選んだ本は——
『銀魂(ぎんたま)』
『銀魂(ぎんたま)』(1~49巻)
空知英秋
集英社ジャンプC 410~420円 

『週刊少年ジャンプ』2004年2号より連載開始。現代日本以上の科学力を持つパラレルワールドの江戸を舞台に、銀さん&新八&神楽の万事屋トリオが、人を護り町を護る。46巻では、新八の実家の道場で塾頭を勤めていた尾美一がサイボーグとなって帰還。旧交を温めるが、実は彼の身体には、地球の存亡に関わる秘密が隠されていた。
「“46巻で!!”と指定させていただきました。オビワンの話が大好きなんです。ラストでものすごくいいシーンがあるんです」(星野源 談)