キリンがほとんど声を出さないのはどうして? (小学館集英社プロダクション)

文芸・カルチャー

公開日:2023/4/21

「キリンがほとんど声を出さないのはなんでだろう?」

「ゾウが、犬より何百倍も鼻がいいのはなんでだろう?」

 

インターネットで検索すれば、なんでも簡単に答えが見つかる現代。でも、世の中には「わかっている」ようで、「わかっていない」ことがまだまだたくさんあります。そして「わからない」を「わかった!」にする第一歩は、「もしかして○○だから?」と自由な発想で仮説を立て、検証することから始まります。

本書に掲載されているのは、世界でまだ誰も解明していない、びっくりするような動物たちのナゾの数々。本書は、そんな動物たちのナゾを楽しみながら、「わからない」ことを探究するための「仮説」を立て「検証」するという動物研究者たちの思考プロセスを、子どもたちが自然と身につけることができる新感覚の絵本です。

 

世界でまだ誰も解明していない動物たちのナゾ、あなたならどう考えますか?「探究学習」に取り組む第一歩として、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。

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作品紹介動画公開中

茂木健一郎さん(脳科学者)も推薦

キリンの声、ゾウの鼻、ナマケモノの背脂。

動物界の「あたりまえ」に、大発見をいざなう「ニュートンのりんご」が隠れている。

研究者の本気と子どもたちの好奇心の間に「想像力の虹」をかける、素晴らしい絵本!

 

――茂木 健一郎(脳科学者)

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

作:木下 さとみ絵:吉森 太助監修:京都大学野生動物研究センター

みどころ

キリンはほとんど声を出さない。
それはわかっていること。

でも、なんで声を出さないのか。
それはわかっていない。

なんでだろう?

他の動物は色んなことに声を使っているし、人間だって色んなことに声を使っている。もしかして、ツノに秘密があるのかな。それとも首が長すぎるから? それとも……。

世界には、わかっているようでわかっていないことがたくさんある。わかっていることの先には、いつもわかっていないことがある。ゾウの鼻がイヌの何百倍もいいのはなんのため?ユキヒョウが世界で一番高いところに住んでいるのはどうして?

京都大学の野生動物研究者の監修によって誕生したこの絵本。わからないことを「わかった!」にする第一歩は、自由な発想でたくさんの仮説をたて、じっくりと考えていくことから始まるのだと教えてくれます。これからの子どもたちに必要とされている、「答えのない問いに向き合う力」。こんな遊びの延長からついていくものなのかもしれませんよね。

さあ、頭の中を「?」でいっぱいにして。「わかっていない」この世界を、もっと深く楽しんでみることにしましょうか。

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